自然石の加工(t=70mm)

自然石の駐車場

現在作らせていただいているお庭の駐車スペースの石の加工です。何が凄いってこれはタイルや薄い自然石ではなく、幅も1m近い大判で厚みも70mmの特別な石です。これを丸く刳り貫くのに小林はホールソーではなくグラインダーで感覚で行えてしまいます。

位置を出して・・・
切り込みを入れて
削る

もともと器用で、さらにこの道30年という経験もありますが、少しでもずれることのできない円という形で合わせられるのは、これもモノづくりの“センス”だと思います。

協調性ある量水器の蓋に。

ガーデンで主張する不自然な“水色”

プラスチックだとなんでこの色なのか理由はまだわかりませんが、植栽の間にあるとこっちに目がいってしまいます。鉄製の蓋は結構金額もするし、書いてあることが変わってしまうのもいけないので、嫌だなあと。

塗りますか?と聞くと行動力のあるオーナーは水道局に塗っても良いか確認までとってくれて、蓋を洗ってから例の塗料で塗ります。

青を黒に塗った蓋

水色の主張はなくなり、協調性のある蓋に変身しました!

真夏の植樹

屋根にかかるアオダモ

教えている専門学校の生徒達にも、落葉樹の移植適期は休眠期の冬ですと授業しているし、NHK趣味の園芸の樹木管理のページにも記事を書いていた時はそう書いていました。でも植栽を仕事で行っていると全て冬にというわけにも行きません。例えば、商業施設で9/1日オープンというお店の植栽などは植栽工事が行えるようになるのはほぼ最後ですし、緑が入ると空間はぐっと雰囲気良くなるので、8月の植込みという事にならざるを得ません。

そんな中でもギリギリの判断はしています。基本的に、移植後水をあげられるかがポイントになるのですが、今回、植えたアオダモは落葉樹の中では夏でも頑張ってくれる方の子で、ジューンベリーも水あげていれば大丈夫の事が多い。

今回大き目のリキュウバイも計画していますが、リキュウバイは芽もやわらかいので、今週の気温が上がるもうひとやま過ぎてからにしようかなど、少しのタイミングにも気を使います。もちろん、品種だけでなく個体としてどれだけ今の場所に植わっていたか、根がどんな感じか、植え場所はどうか?なども判断材料になります。

少し秋の気配も出てきています。もう一度暑くなって、もう一雨降れば一番避けたい時季は通り過ぎるのかもしれません。

なんて事も考えながら今日は暑い日に大きな樹木を植えこんできました。

色を揃えるだけで。

アイアン施工の現場に機能重視で選んだサイクルスタンド

極論、「美しい」って光の調和だなって最近思います。この光の中には色という意味もあるし、フォルムによる光の変化も含み、調和の中には対照の調和、コントラストとかも含みます。

今の現場では機能として必要で選んだステンレスのサイクルスタンドがありますが、昨日色の調節を行いました。

アイアンと近似の表情に
おお。アイアンに見える
相変わらず凄い塗料です

そして、昨日虫の話を書いたからか、突然蝉の幼虫がてくてくやってきて、仕事の横で羽化?し始めました。昨日あんなブログを書いた手前、気持ち悪いとは言えずに観察をする事に。

人生の59/60を土の中で過ごし、最後の一ヶ月だけ外に出るって、凄い話だなぁって感動してしまいます。ここからは私の妄想ですが、きっと蝉は本来土の中の生き物で、たまたま見た空に憧れて、、、、憧れて憧れて羽を手にしたのでは無いでしょうか?そのためには、実に59/60は力を貯め続けて、貯め続けて、そして羽化する。それでも残った蝉の力はごくわずか。

空に憧れてこの一瞬に全てをかけるような、人生のほぼ全てという大きすぎる代償を支払ってでも飛びたかった刹那の人生。

短時間でこれだけ身体を変化させるには実際相当のエネルギーを使っていると思います。体の大きささえ相当変わっていましたよ!

この蝉はイカロスと名付ける事にしました。これで、コンビニでて急にジジジとなっても、前よりは飛び跳ねなくて済みそうです。

ちなみに、スタッフNは怖がることなくテンションアゲアゲで撮影しまくりです。強い。

あれ?なんの話だったっけ。

自然は真空を嫌う

ジンクリッチ塗装の状態

アトリエでは、かつてない量のアイアン製品が製作されています。昨年辺りから人数少ないながらも、新たな縁や、それぞれのスキルアップで仕事をできる量が少しづつ増えてきているなあ・・・と思っていて、その分ちゃんと仕事が増えたらいいなと思っていたら、その分以上のお話をいただいております。

ありがとうございます<m(__)m>

同年代の仲間、横のつながりと、上から引っ張ってもらう力、そして下から支えてもらう力がかみ合うと仕事や成長はうまく行くと言いますが、アトリエ朴の場合、本当に上の方に良くしてもらってきましたし、横のつながりにも恵まれていました。今は若い力も加わってさあ、みんなで頑張ろう!!という状態です。

体調管理には気を付けながら、みんなで苦しみと楽しみを味わって一現場ごとに「格好良いね!」と笑顔で言えるよう頑張っていきたいと思います。

初夏の滝山ナチュラルガーデン

今年はバンプトン手前のリアトリスが良い感じになってきた

梅雨の晴れ間はナチュラルガーデンの植物達もイキイキしています。本日はお庭造りの植込みの前に、八王子ボランティアガーデンの方々ともお逢いできました。定例の作業日以外にも草取りをして下さっているボランティアさん達もいるようで、季節のわりに雑草が少なめです。嬉しいです!でも熱中症には気を付けてくださいね。

背景がマウンテンミントで手前がロシアンセージ、間にパニカムチョコラータ。

フォルム的には線と点のような、落ち着きが足りない?エリアですが、色はマウンテンミントの白っぽい芽に、チョコラータの黒がちょうど良い量で効いています。

人が居る方が景色が良い感じになる。服装も調和してますね!

私は寂しがりやだからか?ガーデンに人が居る時の景色が好きです。まだまだ若い庭ですが、皆の愛情で少しづつ良くなっていくガーデンだと確信しています。

コンクリートもフォルム変えるとソフトなイメージに近づきます

午後は80km程移動して、個人邸のお庭づくりへ合流します。重く埋めたいイメージのコンクリートを、フォルムを変えて、やや丸みを持たせてソフトな方に寄せたアプローチです。バーミキュライトなどを混ぜて土を塗る“ソイルコンクリート”の時に使っていた手法を今回はコンクリートのみで行っています。

※お伺いをお待ちいただいている皆様、雨で思うように伺えていなくてすみません。今週末からも、雨が続くようで予定が立てづらくなっています。 m(__)m

北アフリカより届いた鳥かごで

チュニジアやモロッコの鳥かご?

現在アトリエ朴限定ではあるものの、鳥かごライトが静かなブームです。3年前に西武ドームのイベントでパリをテーマに作品を依頼された際に、いつも良いタイミングで会話をしてくれてアドバイスをくれるOさんの「パリ」からのイメージで鳥かごをたくさん置いて、その時から鳥かごの持つ愛らしさや独特の存在感に惹かれていきました。

もしかしたら、ここなら鳥かご似合うかも?っていう時だけ提案させていただいたりしてきましたが、実際のお庭でもライトとして使わせていただいてきました。

そして、今つくらせていただいているお庭ではお施主様の発想のもと、素敵なテイストで作らせていただいていて、なんとライトはお施主様取り寄せで、北アフリカ方面の鳥かごを使用させていただいております。ライトを仕込んだり枠をつくったりしていると、これでライトついたら可愛いだろうなあ・・・・って。すでに楽しみで仕方ない。

ちなみに、ブログでも最初はBIRDCAGE LIGHTとか格好つけて呼んでいましたが、自分も含め、気づけばスタッフもいつも「鳥かごライト」って呼んでいるので、あー もう、鳥かごライトって呼びます。アトリエ朴は格好つけるのは無理があるようです。

リフレッシュからのクリエイティブ

八王子ボランティアさん達とのガーデンツアー

昨日は、全国都市緑化はちおうじフェアで共にガーデンをつくり、その後も一緒に活動してくれている方々達と先月に急きょ決まったガーデンツアーに行ってきました。軽井沢レイクガーデンとアンディ&ウイリアムスボタニカルガーデンをみんなで、あーだこーだ言いながらめぐる価値ある一日となりました。

レイクガーデンのナチュラル感とボタニカルガーデンの人工美の部分との対比もわかりやすく、それぞれに色々な美しさに触れて、感想も様々になりこれからのガーデンづくりにとってもより良い一日となった気がします。

レイクガーデンはまだチューリップが咲いている気候で一昨日の雨もあり、すがすがしいという言葉がぴったりの庭の良さ、自然の心地よさを満喫できる2時間となりました。(かなり良かったです!)

今日は石の設置です

ボランティアさん達に機会を用意していただかなければ、普通に仕事をしていたであろう一日ですが、この一日のおかげで、すごく新鮮な気持ちで今日は仕事に迎えました。クリエイティブを仕事とさせてもらえている幸せをかみしめながら現場で過ごす事が出来ました。

きっと自分が味わえる春は残り30回ぐらいでしょうか。30年なんてあっという間という事は経験済みなので、たまたま地球に人として生まれた人生。一春一春を味わう気持ちの余裕はきっと必要ですね。

自動水やり機について

株元にじっくりじんわりソークホース

植物が水切れで枯れてしまう季節といえば夏をイメージしますが、雨が少なく風の吹き荒れるこの季節も気を付けたい季節です。今日は水やりのアシストになるよう、タイマーの設置作業を行ってきました。タイマーについては水切れで枯れるというリスクを回避するものだと思います。計画としてははじめの1日1回という水やりから、2日に1回、3日に1回と少しづつ減らしていきたいとおもっています。(あげる量はしっかり)

水切れで枯れるリスクも回避したいけど、良い根も作って欲しいと思っています。そのためには乾いた状態も必要です。大学生の子供に毎日2千円お小遣いあげつづけていたら子供が飢え死にするリスクは回避できますが、バイトなどを頑張る気持ちも無くなってしまうかもしれません。 へんな例え。

便利な道具だけど、使い方は慎重に、様子を見ながらが良いと思います。南向き、風が強い、移植したて、根が弱い、山採り掘りたて、土の保水性、そして植えてからの経過時間・・・色々条件と状態を考えながらやめるときはやめる、例えば梅雨前にやめるなどの判断も必要かな・・・と思います。

ピラミッド型のフレーム

また新しい物も作らせていただきました。植栽の中に入っているピラミッド型のフレーム。これはいったい何でしょう?

ミニミニテント!

実はキャンプのようなお庭のコンセプトに合わせて小さなテントを作りました。既存の大きな石を岩山に見立てて、樹木を山に見立てて、テントはそこに人が居るあたたかさを演出します。中にライトを忍ばせて、ぽわっとあかりが広がる作戦です。今日はライトの設置までは行きませんでしたが設置したら、どんな感じになるか夜が楽しみです。

魅力的な異空間

Bird Cage Light

ガーデンショーと違い、普段の仕事では建物との調和、町並みとの調和も大切です。言葉を変えると無難な提案が多くなります。今回は、凄くセンスの良い建築の先輩達が「大丈夫」と背中を押してご依頼下さったので、いつもより思い切った事が出来ました。やってみると見た事ない可愛さが出て、道ゆく人たちが「カフェかな?」って覗いていく姿が嬉しかったです。異空間で浮く場合もあるかもしれないけど、全部に気を配るとちゃんと魅力的になるんですね。建物を設計された先輩は付けたドアも茶色よりグレーの方が似合いそうだとなんと交換されていました。これってビジネスで考えるとすごい事で、鳥肌立ったし、いっそう気合が入りました。

これから先、新しい「アイディアと完成度」をもっと意識して、笑顔になる美しさ追求していきたいと思わせてくれる素敵なご依頼でした。

Pier Sengawa no Mori

京王線仙川駅から徒歩2分の凄く良いところです。入居者募集中でした。もし、もう満室になってしまっていたらご容赦下さい。

ピア仙川の森

Bird Cage Light

調布市にある仙川駅は、若い人も多く、美味しいお店などもたくさん集まる人気の街です。こちらで駅から歩いてすぐの新築の賃貸アパートの前庭部分の植栽など行わせていただいております。素敵なピア仙川の設計を行った会社の建物がすぐ隣りで、緑のエリアを共有する素敵なコンセプト。(限られた空間を足すと森のような空間に!)そのための手法として、緑と共に、Bird Cage Lightをたくさん散らばせるという、これまたワクワクするやり方。準備段階からドキドキしました。

夜が楽しみ!(イラストはイメージです)

落葉樹が芽吹き、植栽が落ち着いたころの夕方、ここはどんな空間になるだろう・・・

ポール型のライトも設置

室内もいつも素敵で、真剣にここに住みたいなって思います。現在色々ご相談いただいている仕事は多種多様なミッションで、打ち合わせから、施工までの期間で色々悩み考える事ができ、ワクワクや時には緊張もあるお仕事がいただける事に感謝しております。学びと挑戦を胸に休まず頑張ります!

Post&Rail

うらやましい借景

ポスト&レールって意外と聞きなれない言葉ですよね?ポストは“柱”で、レールは“横桟”みたいな感じでしょうか。フェンス程がっつり面をカバーしないシンプルな物。洋書などでは良く出てくる物なんです。どんな時に使うかというと・・・圧迫感を出したくない時、目隠しをしないで場を良い意味で共有した雰囲気を出しながら、最低限のプライバシーラインをそっと主張しておく時。先日作らせていただいた土留めとポスト&レール。縦の樹木の借景にそっと横のラインが入る事で隣の土地の見え方まで良くなりました。それにしてもこの借景は羨ましい。ワイルドフラワーのタネ蒔きたいですね。

テクスチャと、素材はこんな感じ

 

ポスト&レールはたまーに使っています。ちなみに、カントリーテイストの牧場柵みたいなのもポスト&レールのつくりが多いですよね。あれは、100Mとか境界が長すぎて、まともに作ったらえらいコストかかるから、抜いたつくりにする。コスト面ももちろんメリットありますね。

右手前もポスト&レール

今日、最後の放送のあった趣味の園芸の解決ガーデンマスターでもこの通り、右の手前にさらりと入れる事で、さりげなく「ここから先はプライベートゾーン」みたいな主張をしています。でも同時に、樹木や草の縦ラインとポスト&レールの横のラインが良い絡みを見せてくれるんですよね。太さや、材質などでも表情はかわりますね。