LIVE GARDEN ~家族でくつろぐグランピングガーデン~

ガーデンショーというと、見たこと無いような心揺さぶる作品が魅力的に感じますが、今回の主催からの依頼は、「来場者が何かアイディアを持って帰れるリアルな庭」という事でした。そこで、「くつろぐ癒しの庭」としてアトリエ朴のショー作品としては珍しい「家族」をテーマに作らせていただきました。ライブガーデンとして、バラショウが開催されてから作っていくという企画で、その中で、12・13・14日は1日3回のトークイベントも行わせていただき、デザインのコツから写真の撮り方のお話まで幅広くさせていただきました。

設定は登山で出逢ったご夫婦。お子様は小1の妹と小3のお兄ちゃん。王冠のテントとティアラのテントがそれぞれの居場所です。手前の肉球のテントも家族の一員、チャンプのテントです。

自然は大好きで、キャンプにも良く行くけど、実は植物やお庭にはさほど興味がありません。こんな方意外といるかも!?きっとこれから植物にもお庭にも興味がどんどん沸いてきますね(^-^; そんな家族ですからアプローチも・・・・

特別につくりこんでいるわけでもありません。。。でも、外で食べる料理の美味しさや、快適さは良く知っているので、ファイヤーピットが庭の中心としておいてあります。火を見ながらする会話はすっと心が開けて素直になれます。若い夫婦はお庭にふんだんにお金をかけられるわけではないので、「丸太と布」がメインの素材。という設定です。

 

実はこのお庭が14日に完成したときにずっと未完成のような気持ちがありましたが、後々に、足りないものに気づきました。

それは・・・

 

それは・・・

 

・・・

 

 

 

それは、「人」「笑顔」でした。入りたいって言ってもらえて関係者が入ったときに、「あっ、完成してる」って心の声がつぶやきました。一番上の写真と、この写真は同じ場所です。人が落ち着くようにを考えて、まるで自生地のように同じ樹種を選んだり、色幅を抑えたりしたことで、ショーガーデンとしての派手さや、煌びやかさは薄く感じるかもしれないけど、コントラストを強く美しくと考えたら「心揺さぶる美しさ」がつくれても、「くつろぐ」は難しいので、安定した優しい野趣を目指しました。人がいるとそのバランスがちょうどとれて、そんな「くつろぎ」を求めた庭だと伝わるのかな?なので、きっと今回の作品は人や笑顔が必要だったのです。

できて3日目には解体という悲しさも多くの方に見てもらえたからま、いっか。。。

また、今回のショーは出逢いも実に多かった。超ご近所さんだったり、実際に登山で出逢った夫婦だったり、懐かしい友人だったり、素晴らしい若者達だったり、ゆかいな仲間たちだったり。毎年思いますが、昨日も夜中過ぎまでずっと付き合ってくれた仲間などに支えられてできているイベントです。関わってくれた方、この場でもお礼を言わせて下さい。ありがとうございました。