Polygonatum sp. (トキワナルコユリ)

厚手で艶のある葉が特徴

昔は日陰の植栽を考える際、品種を多く植える事が喜びでした。バラエティに富んだ植栽は、コレクション的で植物を覚えたり、お気に入りを見つけられる楽しみもあるからです。

でも、最近は品種はある程度絞って植える事が多いです。一番は管理の面ですが、他にも落ち着く雰囲気をつくりやすかったり、アトリエ朴としても、時代の傾向としても、ナチュラルモダンに行きついて来ている感はあります。

選び方は、手間がかかりにくく、美しい組合せのしやすい植物。→引き算の記事←じゃないけど、品種を絞るという事は、実際に植える3~4品種を選択する作業はかなり重要だし、大変な作業です。そんな中、家の側面に作った日陰のアプローチ等で植える場合の候補としてお勧めの植物のひとつがこの“トキワナルコユリ”です。

フッキソウ、ヤブコウジ、リョウメンシダ、ヤブラン、クリスマスローズ、ホスタ(品種が重要)、アジュガ、、、、

色々ある日陰の優秀な子の中からベースとして植える植物をひとつ決めて、全体の約6割、組合せの美しい植物をひとつ決めて、アソートとして約3割、アクセントとしてシダ等、形の大きく異なる美しい物を1割等、決めていきます。5:3:1:1で最後に線の植物を入れる事も多いです。そんな3~4種類だと比較的管理が楽で美しくなりやすい。

でも、緑中心の植栽の場合は、低木があって、下草に種類があって・・・と作っても、色が散らかりにくいから50種植えちゃいけないってわけではないですよ。 

最初に上記ぐらいで計画しておくと、少し変化をつけて植え足していってもごちゃごちゃにはなりにくいから、上手くいきやすいひとつのロジックとしてのご紹介です。

株基フェチとしては放っておけない

“トキワ”と名が付くからにはもちろん、常緑多年草。葉だけだと気づかなくても、この格好良い根元を見れば、ちゃんとアマドコロの仲間だって気づきます。中国原産の植物のようです。昔はすごく高かったイメージありますが、昔よりは安くなってきました。結構な日陰でもしっかり耐えるからそんな環境ならぜひ取り入れてみてください。