ディテールのせめぎ合い

テイカカズラの葉をすり抜けて事務所にやってくる光達

昨年作った写真のテーブル、実は設計段階では天板がフチのLアングルの中にすっぽり納まるデザインでした。事務所の水場件、棚などは全てこの作り方です。溶接まですっかり終わっている段階でしたが、その姿を見て、あれ??何か違うって感じでした。フレームの中に木を収めると、鉄のラインが強調されすっきりとした印象ですが、せっかくバーンウッド風にエイジングした木材の良さも鉄のラインにしまわれてしまった感じです。

最初から気づくべきだった。

天板を大きくはできないので、鉄をサイズ変更で、切り、短くして溶接しなおしです。結果、一気に色のバランスまで良くなったようです。比率で言うと2%とか、3%白が減り、ベージュが増えたぐらいなものですが、見た目の良さは200%にUPです。

とてもとても細かいディテールの話ですが、事務所のテーブルは、そんなディテールの積み重ねで空間は大きく変わってくるものだなと毎日思い出すことができる、自分にとって“戒め”のテーブルでもあります。