日比谷ガーデニングショー2019

「実のなる停留所」 E&G22期生作品

国際バラとガーデニングショーが終わり、関東では日比谷ガーデニングショーが大きな業界のイベントとなりました。今年も時々教えに行っているE&Gアカデミーの生徒達が作品を出品しています。ガーデンショーは絶対的な施主がいないので、ある意味、喧嘩(ディスカッション)しながら作るようなところはありますが、それを大人数で作るという事は、コンセプトワークから大変な難しさがあります。自分の意見をちゃんと言うのが大人なのか、空気を読みながらバランスを取ることが大人なのか、想像していただいただけでも複雑さがわかると思います。(どちらも大切です)

そもそも、「好み」ではなく論理的にデザインをディスカッションするってたぶん、プロでも難しい能力で、それを4月に入学した生徒達が行うってかなりの難易度です。関わる先生としての自分も、至らない点を多く感じる半年でした。

模型で検証

16人の気持ちを3M×2Mという空間に落として、やりすぎない、ごちゃごちゃしないように芦川先生の模型を作る授業は大きな意味を持ちます。庭を作ったことない生徒も手順などを確認する事もできます。

素材づくりから役割分担

3日間で準備という過酷な日程ですが、ここからは16人いることがとても力強く感じてきます。皆それぞれ得意が違う、それが素晴らしいこと。

丸形ペイブを並べる様子

歩きやすいように。奥行を表現できるように。バランスを考えながら慎重にペイビング。皆がお昼に行っている間、K君は食べずに集中して挑みます。写真はたまたまペイブだったけど、見えるところも見えないところもまさに全員で作った作品です。

私の中では、完成した時、比較審査だから運もあるけど、ライフスタイル部門で一位になってもおかしくない、素晴らしい作品を皆は作ったなと思っていました。それだけでも正直大満足でしたが、結果は“国土交通大臣賞

4×6というこれよりも大きなサイズのクラスのガーデンと合わせても一番の賞をいただく事ができました。ライフスタイル部門から国土交通大臣賞が選ばれたのは日比谷ガーデニングショー始まって以来の大快挙です! 22期生の皆さま、本当におめでとうございます!!

行ける人はぜひ見てください。行けない人は24日の午後14:00頃のNHKごごナマをご覧ください。生徒たちのキラキラを見ることができると思います。

何日も連続で早起きして頑張ってきたのに、さらに審査の日ぎりぎりまで足りない小物を探し回って、根性で見つけたりと、近くで見てきただけに涙腺やばいですが、改めて、本当におめでとうございます