今回はアイアンウッド60mmの角材を柱にして、12mmの板材をフェンス部にご提案させていただきました。木材の基本的な金額設定は輸入先で立米換算になることが多いので、コスパを考えた12mmでのご提案です。ただ12mmでは柱から柱を1800mm飛ばすのは少し反りなどによるバラつきが出てしまいそうな気もしたので、様子を見てばらつくようなら中柱をフェンス部に追加しましょうという進め方にさせていただきました。でも届いた12mmは物も良くて、きれいに通ったフェンスになりました。ちなみに写真の板材が105mmで目地(隙間)が25mmです。
ウリン材は硬いので、しっかり下ごしらえの穴あけや座彫りをしないとですが、できてしまうと丈夫で長持ちで安心です。今回のようにバラを這わせたりするにも熱を持ちすぎないので、良いですね。今回は経年変化による美しさを狙った“無塗装”です。今度ここに施主様デザインのアイアンフェンスを一部組み込む予定で、これもあえての錆仕様にします。定着錆で黒っぽくなったころ、ウリンは白褐色に変化して渋い調和になりそうです。そこにイキイキとした緑の葉や色気のあるバラが咲く。。。。素敵だ。
ちなみに時々やりますが、最初に腐りやすいのは柱の小口や足元なので、柱だけアイアンウッドにしたり、アルミの角材を使うやり方も効果があります。
そして実は今回のお施主様は本などにも出ているセンス抜群のあのお方。植わっている植物や小物使いなど、勉強になりました。もう一つ驚いたのが、通る人通る人お施主様へ声をかけていかれる。お庭にいないときは、通り過ぎざまに覗き込んで探す人も多い。これって、お施主様の人柄がもちろんあると思いますが、同時にお庭をきれいにして、上手に植物を育てていると地域の人がつながりやすくなるんだと改めて実感しました。