Acer palmatum ❛shigitatusawa❜

視線上で石に乗せたモミジ❛鴫立沢❜

葉の一部に入る、白、黄色、紅色等の模様を❛斑❜と呼び、中斑、外斑、縞斑、曙斑等、模様の入り方によって様々な斑の呼び名がありますが、このモミジの模様は斑と呼んでいいのでしょうか?

葉脈にクロロフィルが集合しているような緑のコントラストで、正に美しい江戸切子を見ているかのようです。

この子、本日嫁入りしました

ヤマモミジの系統で、ムクロジ科カエデ属。もしかしたら、このモミジをきっかけに、葉の魅力にとりつかれる方も多いかもしれません。

イワガラミ入荷しました

アジサイたちの葉の間から蕾が見てとれるようになってきました。期待感の固まりですね。アジサイの中で、蔓になるアジサイがある事をご存知ですか?特別な品種ではなく、わりと日本全国に見られる自生種です。でも、普通のアジサイの流通量が圧倒的なだけに、「蔓アジサイ」というだけでレア感もありますね。そして同じユキノシタ科で、よく似た性質、よく似た植物にイワガラミがあります。イワガラミ属と属も違うのですが、装飾花のガク?の数が蔓アジサイは3~4枚なので、1枚だけのイワガラミは蔓というナチュラルな形態で、さらに花もより純朴です。日陰にも丈夫で、病害虫もほとんど無く、海外では北側の壁面装飾に用いられます。ポテンシャルも20M!

ちなみに「入荷しました!」と元気よくタイトルで言ってもアトリエ朴さんはお店ありません。(;^_^A

改めて常緑樹と落葉樹

ぱっと見、元気が無さそうに見える「ソヨゴ」

樹木選びとかって、洋服と違ってそうそうする事ではないですよね?(私たちは仕事でいつも木を選んでいます。)もしかしたら家を買った時、一生に一度かもしれません。でも、毎年買い換える物でもないですよね?ずっと付き合う事がほとんどかもしれません。慣れていないけど後悔したくないのが樹木選び。そんな樹木選びの話です。

まずいつも樹木と携わっている私達の考え方と一般的な樹木に対する印象で、大きく異なる事が、落葉樹の価値です。落葉樹は「葉が落ちる」というマイナス面は良く知られていますが、メリットはあまり知られていません。逆に常緑樹のメリットはわかりやすいので良く知られています。そのため自分で植えるときっと常緑の比率が高くなるのではないでしょう。

樹木の魅力って、さわやかな緑、葉ですよね。でも、落ち着いて樹木を眺めていると、同じくらい「幹」が美しい事に気が付きます。想像してみてください。幹のラインがしっかり見える樹木と、葉にかこまれたもこもこした木。幹のラインが見えるのも一つの魅力と感じませんか?盆栽を眺めた時、茂った葉に覆われた盆栽よりも、適度に幹が見えて枝ぶりも楽しみたくないですか?常緑でも枝ぶり出す事ももちろんできますが、幹が美しく見えるのは圧倒的に「落葉樹」が多いです。そして、葉のつくりとしても、常緑は寒さに耐えられる厚ぼったい葉、落葉は7か月くらい持てば良いので、薄い作り。すなわり爽やかな葉。樹木に美しさを求めた時、落葉樹はとても有利です。夏日射しを遮って、冬は取り込めるのもメリットです。

常緑は環境調整や目隠し等、とても機能的です。昔から北側に常緑樹を植えて防風林にしたり、生垣などで目隠しにするのも基本的には常緑樹です。冬に要所にあると寂しくなり過ぎないのもメリットですね。

あと、意外と知られていないのが、常緑も葉を落とします。写真のソヨゴ、元気ないように見えますが、今新陳代謝で、古い葉を落とし、新しい葉を作っています。これから古い葉落ちます。良ーくみると新芽が出ていますよ。なので、弱っているというよりも、新陳代謝です。

色々ひっくるめて、ざっくり言うと落葉7:常緑3ぐらいがプロの提案としては多いのではないでしょうか。あとは、どこに配置して、どんな木を選ぶかですな。

ソヨゴの新芽

オシダ

造形的にも美しい!オシダの芽吹き

私が初めてお金を出して買った植物はボストンファン、玉シダでした。花を見ていいな!って思う前にシダを見て格好良い!!って思いました。シダマニアとかにはなりませんでしたが、今でもシダをかっこいい~!って思います。特にこの、オシダとか、クサソテツとか呼ばれるこの子は好きで、この子がいるだけで、ナチュラルな「癒し」の場所という気がします。八王子のナチュラルガーデンでも植えましたが、事務所の前でも自生して生えています。フィボナッチ数列とか、黄金比とか論理的に秩序の美しさを語れる部分もあるかもしれないし、DNAが安心できるような情報を感じ取れるのかもしれない、クサソテツの芽吹きは心から美しいと感じます。

シダそのものの形が独特なので、様々な植物と組み合わせて美しさが作れます。ただ、寄せ植え的な植栽よりは、ウッドランドの下にどばって増やすみたいな「群生美」がこの子の真骨頂かと思うので、できれば種類少なく広い使い方がお勧めです。

昨年の5月ごろかな?道の駅ナチュラルガーデン

 

この子を植えるときの狙いはずばり「野趣」ですな

 

20㎝に100輪~ (Spiraea thunbergii) 

ユキヤナギ “フジノピンキー”

今年は春が早そうですね~ 喜びと共に焦りも感じる春の気配です。

今日お伺いさせていただいたお庭でもユキヤナギの可愛らしかったこと。人はあまりに見慣れてしまうと、斬新さを感じないという視点からデザイン劣化という、ある意味つまらなさを感じてしまいます。例えば、丈夫で管理のしやすいサツキツツジはその性質ゆえに公共植栽でも良く使われるので、サツキツツジを植えるとつまらなく感じてしまう・・・このユキヤナギも近い物があるのかもしれません。でも、言葉を言い換えると丈夫さ、管理のしやすさで太鼓判を押された品種であり、あとは使う人のプロデュース能力次第という見方もできるのかも・・・。

バラ科シモツケ属の落葉低木で、1m~2mぐらい(日本の庭ではすごく使いやすいサイズ)

最終的にはこうゆう計算できる子達をどううまく使うかってのが「手間のかかりにくい美しい植栽・空間づくり」の肝になる気がします。一枝の20㎝ぐらいで数えたら100輪以上咲いてます。じゃあ全部で何輪咲くかってとこまでは有福コンピューターでは処理しきれませんでした。

Dianella ensifolia

 

斑入りキキョウラン

5年ほど前に植えさせていただいたナナミノキの下できれいな葉を見せていたディアネラ。ヤブランとかより葉も大きくて、ニューサイランに近いイメージかな?でもこっちの方が協調性があって優れたバイプレーヤー的な感じ。このディアネラ、和名でキキョウランは、寒さがギリギリな感じです。今年はこの通り地上部も傷まずきれいに残ってる。去年の-8℃などはどうだっただろう?でも大概は地上部が傷んでもまた5月ごろ芽を吹き返してくれる。吹き返してくれると言えば、5年前?の新潟のらん展で使った残りのクワズイモ(観葉)毎年外でしっかり葉を出してくれます。去年の寒さにも耐えてちゃんと芽吹いてくれました。意外と強健なんですね。そんなクワズイモを見習って私も弱そうに見えて強い人になろう。

この冬は規模も様々、色々な案件をいただいていて、おかげさまでテレビの反響もあり、現在一日に多くの色々なメールをいただいております。(本当に嬉しく、ありがたく思っております)できる限り3日ぐらいのうちには返信できるようにと気をつけておりますが、返信したつもりになっていて忘れてしまったりすることもありますので、1週間返事がないなどありましたら確認のメールをいただけると幸いです。一軒一軒、喜んでいただけるよう一丸で取り組みたいと思っています。

明日も、ハンギングバスケット協会でのセミナーがあり、多くの方の前でお話しさせていただきます。会員以外の一般の方の参加も多いようで、来ていただいた方にきちんと来てよかったと思っていただけるようしっかり話をしてきたいと思います!

サルスベリ(Lagerstroemia indica)

自然樹形のサルスベリ

一般にサルスベリというと、さるでも滑るという幹肌と、樹木なのに花期が長い事、そして「強剪定に耐える」という事が良く知られています。そして、①強剪定に耐える②春からの新梢に花が咲く この頼もしさゆえに、、、庭の中では冬に強い剪定をされ管理される事がほとんどです。だいたい切るところが決まっていて、あまり考えなくてもすぐ剪定ができて、サイズ管理も計算できるとなると多くの場合、「こぶになっているところで切り戻す」という剪定になります。その姿は、風情を感じる姿ではない事がほとんどで、嫌いな樹木にサルスベリをあげる方も少なくありません。

でもね、自然樹形で、本来のサイズに育ったサルスベリ美しいんですよ!(写真見て。冬の姿だけど)これで花も長く咲く。緑もきれい。うどん粉病がたまに出るけど幹も素敵だから、総合的に良い木だと思います。「西の魔女が死んだ」を書かれた梨木果歩さんの小説に「家守忌憚」という本があり、サルスベリが主人公に“恋”をするんです。素敵な切口。この話の影響もあって、自分はサルスベリが好きなのかもしれません。この大きなサルスベリを何本も持っている生産者さんいますので、植えたい方はお声がけください。

 

長生きの秘訣

本日のボランティアさん達とのナチュラルガーデンの様子

今日も東京で唯一の道の駅「滝山」敷地内にボランティアさん達と作ったナチュラルガーデンの手入れなどに伺いました。モミジの紅葉と、パニカムなどグラスの枯れ姿が美しかったです。今年の夏は日照りで、宿根草など結構つらそうにしていましたが、この2か月で、ずいぶん力を取り戻した印象です。

フェンネルも株に底力が付いたよう

オルラヤ等のタネもだいぶこぼれていて、春すごいだろうなあ・・・・ってところにさらに早春の楽しみとして原種の水仙をしこんだり、なんとプシュキニアを400球!!これは春が楽しみだ。

小球根をたくさん植えるとき穴空けるの大変だから今日は重ーい鉄の山菜堀でずぼずぼ穴を空けてころころ球根を入れて、さっさと土をかぶせて行きました。

たぶんだけどターシャが長生きしたのは、球根を仕込んだり、秋の紅葉が楽しみだったり、ガーデンを通して未来への期待が常にあったからじゃないかな。。。。

 

はみ出し者の独立物語

アナベルの大株!

お庭づくりを終えて、1年後とか2年後にお客様と植物の話しをすると「とても好きな植物」と言ってもらえる確率の高いアナベルですが、挿し木もそこそこ簡単なはずなのに、生産に対して売れる量が多いようで、現在、手に入り辛くなってきました。そんな中、こんな大株を特別にGETして植込みです。

ん!?コンテナの水抜き穴から根が出て光が当たって、上を向いて芽も出ている。こんな時、アナベルをコンテナから出して地植えするために、芽を切るか、芽を守るために、コンテナを切断するか悩みます。。。

いつもなら、コンテナを切ろうかというところですが、今日は芽(根)をカット。なぜならはみ出し者でも、きちんと自立した根を持っていたから。(お前なら親に頼らなくてもきっとやっていける)

根付きの脇芽

思いがけない株分けで、小さなアナベル一株多く植える事が出来ました。彼を信じて春を待ちます。

道の駅・ボランティアガーデンの秋

滝山ナチュラルガーデン

昨年のはちおうじ緑化フェアにあわせて、ボランティアさんと活動している東京で唯一の道の駅に作らせていただいたナチュラルガーデン。本日も皆様とすがすがしい気候の中、春の準備として球根の植込みや手入れを行ってきました。写真の奥のピンクの固まりはミューレンベルギアの穂。手前のピンクはゴミ袋。(作業中の写真なので、ご勘弁)作業中、ここを歩くのを楽しみにしていただいている方がいるという話も聞いて俄然やる気が出ます。アリウムギガンチュームを20球とか植えたので、来年の春はぜひ道の駅滝山にいらしてくださいね。

パニカムチョコラータの見事な紅葉

ここのガーデンの特徴は、花の力というより葉の力?ナチュラルな植物セレクトで一般的なボランティア植栽とは違い、野の趣の美しさを追っています。今日思わず声が出たのは写真のパニカムの紅葉。これなら多くの人が感じてくれそうな“草の美しさ”

ユーパトリウムチョコレート

 

朝日の美しさに対して、言うなれば今は黄昏時の美しさ。ユーパトリウムの枯れ行く姿もそんな気持ちで見ると、とても素敵。色合いを分析しても実際に美しさの理由がたくさん。

ケストティグマ・プルンバギノイデス

 

紅葉って言うと、もみじとか思い浮かべると思いますが、こんな15㎝程の草花?正確には低木かな。これも紅葉です。名前は「ルリマツリモドキ」もどきって可哀そう・・・って思っていたら、学名も「プルンバギノイデス」プルンバゴとはルリマツリ。つまり、ルリマツリっぽいやつって学名。うーん可哀そう。

ミューレンベルギアの白穂

 

ちなみに穂の美しさから今年あちこちに出回って、名前を覚えた人もおおいであろう、ミューレンベルギア。しかし、ピンクはかなり出ているけど、白は珍しいでしょう?遅いと聞いていたけど、ピンクより一ヶ月くらい遅れてやっと穂が広がり始めた感じ。

カラスバセンリョウ

 

本業のお庭づくりの仕入れも昨日まわれました。このセンリョウとかすごくシックで綺麗だったな。青銀の葉と相性が良さそう。この仕事はパソコンと向き合ったり、石と格闘したり、色々な事をやるけど、やはり植物達と仕事するとなんだか気分があがりますね(*^^*)

もう少し評価されていい子達

セラスチューム

世の中には、実力があるのに意外と流通の少ない?草花があります。

このセラスチュームは、7年ほど前に植えさせていただいた株。ガーデニングブームの時ってセラスチュームは寄せ植えの脇役みたいな位置づけで売られる事が多かったです。

花のきれいな宿根するグランドカバーとして「シバザクラ」は評価が高いですよね?でも花色が鮮やかゆえに、シックな雰囲気の植栽には使いづらいもの。私も使うなら白系が多いです。

でも花の時期以外にもいい味を出してくれるのがこのセラスチューム。

この銀葉にヒューケラのパレスパープルとか銅葉をあてると、まあシック!そして銀と銅葉というシックコンビに似合う花色はいがいと限られてしまうけれど、この「白花」は邪魔にならない。良くも悪くも這い広がるタイプだから、ナチュラルな雰囲気を出すのにも最高!

できる事ならこうゆう苗は、通年流通欲しいなあ。。。

Viburnum japonicum

Viburnum japonicum

今日も午後から暑かったですね!本日植込みした植物の中で、ご紹介したいのはViburnum japonicum和名で「白山木」です。

学名から読み取れる通り、日本のガマズミなんですが、何が良いって「葉の形状は薄いのに、色の濃い緑の照り葉」んで「常緑」。山照らしって別名もあるくらいで、本当にテラテラしています。濃い色は低い位置にあると安定感が出るので、ここでは白山木も大きくしない使い方、管理で行くつもりです。あっどれか写真がわかりづらくてすみません。緑中心の植栽の魅力は色がごちゃごちゃになって不調和になってしまう事がなく、色味が絞られている分、葉の形の変化や今言った「照り葉」などのテクスチャの違いを楽しめる事。暗くなってしまう事もあるので、今回は白い背景でしっかり緑の葉の魅力を存分に引き出しています。このテラテラ感・・・クセになります。