冬の夜のお勧め。

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春のミッションで、「豊かな暮らし」について改めて考えています。5年前の西武ドームでの「赤毛のアン」のミッションの際は、「心の豊かさ」について考えて表現しました。自然や身の周りの小さな美しさにも気づけて、喜び愛せる事が心豊かな事だと、当時、赤毛のアンを読み返してアンに私的には教えてもらえたと感じました。今回の「豊かな暮らし」もすごく近い事だと思いますが、“暮らし”というところにも気を配りたくて、改めて見直した映画が梨木果歩さん原作の「西の魔女が死んだ」です。

10年以上前に見た映画ですが、豊かな暮らしが、環境だけでなくおばあちゃん(サチ・パーカーさん)の語り口調にすごく表れていて、語り口調は心の持ち方から始まっているものだと改めて感じました。

期限ギリギリの仕事しながらBGMのように流したけど、心が潤いました。

今、アマゾン会員の方はプライムで観る事ができるので、もしまだ観ていない方はぜひ観てください。自分の中ではBEST5に入っちゃう映画です。

久しぶりの金沢

兼六園の雪吊ライトアップ

先日、JAG(ジャパンガーデンデザイナーズ協会)で金沢へ行ってきました。ここでは「私のひと工夫」として、それぞれデザイナーが良く見えるように、コストダウンできるようになど様々な思いから思いついた“ひとくふう”を発表しあいます。今回も会長のひと工夫や、東京のど真ん中で事務所を構えてモダンデザインとして新しい目隠しのあり方など工夫している庭衆の早野さんの話など有意義に聞かせていただきました。(金沢まで来た甲斐があった)

残念ながら雪はなかったけど、兼六園の夜の雪吊なども見る事ができました。機能美って普通は余剰を取り除いたシンプルさから生まれるインダストリアル的な美しさになりますが、雪吊に関しては機能を求めたら、形状まで超美しかったという、レアなケースだと思います。最近の金沢はだいぶ雪が降らなくなっているようで、実際には機能よりも景観づくりの要素も多いようです。

Googleさんが解析してくれるのですが、このブログは同業者の方も良く見てくださっているようです。なので、同業の方で若い方がいたら一言アドバイスさせてください。

この業界は、個人経営や会社登記していても小人数が多い業界なので、知識や経験の継承が行いずらく、それが理由かわからないけど先輩方は社内とか社外とか関係なく親切に色々教えてくれる方が本当に多い業界です。ただ、出逢わなければ何も教わる事はできません。庭園協会や造園連、私の入っているJAGなどどこの会でも良いので、ぜひ入って積極的に先輩方と出逢い、話を聞いて下さい。社外のつながりが増える事は自分自身のためにもなるし、知識を受け継ぐ事ができれば社会のためにもなる事だと思います。私も人づきあいが得意な方ではなかったので、ただ参加して横に座って、理解できない話を聞いているだけでした。それでも参加し続ける事で多くを学べたと思います。今回の「わたしのひと工夫」みたいな話の中にもリアルに使えるアイディアたくさんあるし、知識が増えるという事は、結局依頼してくださるお客様のためにもなる事だと思います。多くの先輩に出会い、たくさん話を聞いて行けたら、考え方の幅が広がるかなって思うので、ぜひまだどこにも所属していない方は業界の“集まり”に参加してみてください。問い合わせするだけで、OK。あとは皆親切ですよ。たぶん。

雑草対策の様々なカタチ

ナチュラルガーデンのアプローチ

とにかく広いお庭ですが、ここの雑草対策のご相談もありました今回のご依頼は、アプローチを作る事となりました。すごく広いので、全てに安定素材を用いると費用が掛かりすぎてしまいます。今回は対策として、安定エリアとナチュラルエリアをわけることで、ナチュラルエリアの多少の雑草もあっても良いかなという雰囲気をつくる作戦です。

そもそも、色々な植物の中から、クリスマスローズとホスタが信用できるとの事でこれらを増やしている最中です。おっしゃる通りで、クリスマスローズやホスタ、ヤブランなどはとても計算の立ちやすい植物です。見事に毎年少しづつ増やして行けています。

後、広いから木々も大きくできるので、あまり剪定しすぎずに木陰を多く作ってもらうことで、背の高いイネ科の雑草が減ってくれたらだいぶ違うと思います。後は、見た目の問題で、好き嫌いが分かれるけど、とにかく広くてアプローチも長いので、今回は普通のコンクリートでのアプローチなので、あえて泥水を一度塗るとこれはこれで庭に馴染んできます。コストもかかりません。雨で落ちたりしますが、落ちても完全な白というよりも黄土色になるので、ナチュラルな風合いが出ますよ。いかんせんコストがかからない事なので、少し試して、好きな雰囲気だったら全体にやる事もお勧めです。

お庭が広い事はもちろんうらやましいけど、実際に管理されるおうちの方は広いくて楽しい半面、大変さもありますよね。

小心者のブレイクタイム

最近美味しいお菓子をいただく事が多く、太る一方です。

ブレイクタイムでどうでも良い話です。

現場での会話はご近所様へも聞こえる事があると思うし、ある程度気を使って話をするべきだと思っています。今日は現場の立ち上がりで色々と現場で実際に作る小林さんと作り方や魅せ方、納まりなどについて打ち合わせをしていました。もちろん、真面目な話です。

既存のブロックの直角が微妙に出ていない事に対して、業界用語で「カネ(直角)が出ていない」みたいに言ったりします。今日の現場がそんな感じでした。水糸で、仕上がりの想定ラインを出しながらこの線はこっちのブロックにカネ出てるから・・・みたいに打ち合わせは進みます。至って普通の会話なんですが、小心者の私は気が気ではありません。

現場でカネカネ言っているのは野暮な業者と誤解されないだろうかと。。。。この小心ぶりは性格なので、たぶんもう治りません。

はじめての植栽

はじめての植栽と言っても、植栽のHOW TOではなく、私にとってのはじめてです。イラストの有福が言うように、これだけの本物のレンガのおうちに植栽するのが初めてです。今回はなんと、アントニオデザイン事務所の北川さんとのコラボです。お施主様がこの家をもっともっと好きになってくれるように力を合わせて頑張ります!

レンガという素材は素材自体に力があり、面積も大きいので、今回は緑は引き立て役にまわってもらうような、最終的には一歩引いたイメージになるといいなと思っています。

有福のイラストは、来年度のガーデン誌に書くコラムをイラスト中心で作りたくて、そうなると書いている人紹介部分も写真だと違和感あるので、長野さんに描いてもらいました。なんだか・・・・良く描いてもらったから妙に気に入ってしまい、ブログにもこれからちょくちょく登場させます。

笑っているところや怒っているところも描いてもらおう。

空飛ぶ車座談会

座談会開催します

この度理事を務めさせていただいておりますジャパンガーデンデザイナーズ協会で「空飛ぶ車」の座談会が開催されます。一見、庭とは関係ない話のようですが、恐ろしい速さで技術が進歩し、生活スタイルを変えていくことはここ30年程を振り返るだけでもわかります。実際先日トヨタが空飛ぶ車に430億投資し、本格参入することを発表しています。こうなるとあっという間です。映画で見ていた“未来の世界”がやってきます。その時に生活は、住まいは、庭はどう変わるのでしょう?その時になってから考えても良いかもしれません。でも、たまには皆でどう価値が変わっていくのか想像するのも良いと思います。例えば道路がなくても美しい僻地にも価値が生まれ、例えば駐車場は屋上になるかも??もっともっと変わる事もあるんでしょうね。実際に空飛ぶ車を開発されている松橋氏をお迎えしての座談会です。

過去の話でなく、未来の話をしましょう。参加希望の方はご連絡くださいね。

ちなみに私は、最近“男梅ソフトキャンディー”食べ過ぎて舌の上がヒリヒリするなあと思ったら、舌の先端を含め、北斗七星のように舌の上が口内炎になってしまい、過去の話も未来の話もするのが辛い状態になってしまいました。こんな時こそ打ち合わせやガーデンアドバイスが多く入っていて、しゃべり続けなければならないようです。

男梅食べ続ける自分が悪い。知っています。

 

本日Eテレ「趣味の園芸」出演します

三上君はカメラが無い時はさらに好青年。。。

Eテレ 1月19日(日) 8:30〜  (火)10:25〜 (木)午後0:30〜

「花がらも美しい!宿根草ガーデン」ぜひ見てください

ちなみに皆羨ましいであろう、司会の三上君との写真は、別に三上君が後ろに下がっていて、自分が前に出ている訳ではなく、私の顔が大きくて、三上君の顔が小さいのです。

 

アイアンウッド(ウリン材)

ウリン材のフェンスとバラ

今回はアイアンウッド60mmの角材を柱にして、12mmの板材をフェンス部にご提案させていただきました。木材の基本的な金額設定は輸入先で立米換算になることが多いので、コスパを考えた12mmでのご提案です。ただ12mmでは柱から柱を1800mm飛ばすのは少し反りなどによるバラつきが出てしまいそうな気もしたので、様子を見てばらつくようなら中柱をフェンス部に追加しましょうという進め方にさせていただきました。でも届いた12mmは物も良くて、きれいに通ったフェンスになりました。ちなみに写真の板材が105mmで目地(隙間)が25mmです。

ウリン材は硬いので、しっかり下ごしらえの穴あけや座彫りをしないとですが、できてしまうと丈夫で長持ちで安心です。今回のようにバラを這わせたりするにも熱を持ちすぎないので、良いですね。今回は経年変化による美しさを狙った“無塗装”です。今度ここに施主様デザインのアイアンフェンスを一部組み込む予定で、これもあえての錆仕様にします。定着錆で黒っぽくなったころ、ウリンは白褐色に変化して渋い調和になりそうです。そこにイキイキとした緑の葉や色気のあるバラが咲く。。。。素敵だ。

ちなみに時々やりますが、最初に腐りやすいのは柱の小口や足元なので、柱だけアイアンウッドにしたり、アルミの角材を使うやり方も効果があります。

そして実は今回のお施主様は本などにも出ているセンス抜群のあのお方。植わっている植物や小物使いなど、勉強になりました。もう一つ驚いたのが、通る人通る人お施主様へ声をかけていかれる。お庭にいないときは、通り過ぎざまに覗き込んで探す人も多い。これって、お施主様の人柄がもちろんあると思いますが、同時にお庭をきれいにして、上手に植物を育てていると地域の人がつながりやすくなるんだと改めて実感しました。

新年のお慶びを申し上げます

作品名「」左側の蝉の抜け殻がポイントです。ここで本当に羽化しました。

新年のお慶びを申し上げます

皆様にとって心豊かな一年をとなりますよう重ねてお祈り申し上げます。

2020年 元旦 アトリエ朴 スタッフ一同

新しい年も心豊かな一年となりますように。

“冬枯れ” 写真に見えるけど長野の描いたイラストです

うちは門松など作らないので年の瀬感があまりないのですが、気が付けば本日は大掃除の日となり、基本的には今日で仕事納めとなりました。一部今年中に終えようと思っていた仕事も来年に持ち越させていただいてしまいましたが、仕事をご依頼いただきました方々、ご協力いただいた方々に深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

駆け抜けたけど、多くの感動的な出来事もあり、充実した一年だったと思います。価値観もどんどん変化している今、お客様のニーズともっと、時代を含めた潜在的なニーズもしっかりとらえ、提案できるようにもっともっと“考える”アトリエ朴でありたいと思います。

来年は、お庭づくりという仕事の傍ら、1月の第3週にNHK趣味の園芸で「花柄も美しい宿根草ガーデン」という番組に出演させていただきます。春のイベントでも空間を作らせていただく予定があり、ガーデン誌での新たなコラムも現在構想を練っております。こういった事は普段会えない情熱的な人達と逢える事も多く、固まりかけた脳を柔らかくしてくれる効果もあり、スタッフには迷惑かけますが、こちらへも全力で挑んでいこうと思っています。

このブログを何かの拍子ででも読んでいただいた皆様が、良い年を迎えられるよう、心からお祈り申し上げます。

 

ウエスタンゲート式門扉つくりました

たぶん業界初のウエスタンゲート式門扉

お客様と打ち合わせの時に、ウエスタンゲートのように開閉する門扉は無いか聞かれましたが、私の知る限り存在しないと思います。でも、門扉の内側にサイクルポートを作る事情があるので、入るときも出る時も押して開いて自動的に閉まると楽だと思うというお話でした。確かにその通りだ。

そこで、できたのが写真の門扉。バネ式ヒンジの構造上重いと下がるから、ステンレスでつや消しブラック仕上げです。既製品で無い物をデザインするときは、自転車のタイヤで門を開けるには木製の部分があった方が良いだろうとか、実際に入るときと出る時とサイクルポートの位置を考えての親子の比率。(扉の幅の広い方と、狭い方)色々と想像が必要で、今回の扉も使い勝手について実際に使用していただいてどうかまだまだ心配です。

でも、少なくとも高濱さんに頼んだ扉の仕上がりは流石です。難しいバネヒンジの調整もうまくやってくれました。

時には既成概念だけにとらわれず、今無い物も考えてみる事も必要だし楽しいですね。この門扉なんかは出入りの多い場所においては、知ってもらえたらすごく需要あるように思いました。

Cultivator

生まれたてのお庭

 

先日は大きなお庭のベースづくりに関わらせていただき、新たなお庭が生まれました。 これから低木や植栽という庭の主役たちが植わっていったり、より見た目を良くつくりなおしたり、もっと機能性を考えたり、お庭が生まれるとやりたいことやアイディア、ミッションが次々と出てきます。実はこれが世界中の人がはまるお庭の魅力?そして、その答え合わせは春が来るたびに行われ、さらに来年はもっとここをこうして・・・とさらなるアイディアが出てきてしまう。

それが楽しいですよね。

根を張りやすいように・・・

当初は堆肥で土づくりを行う予定でしたが、思った以上に粘土質だったため、屋上で使う水はけの良い砂に近い土も2立米以上鋤きこみました。全てユンボで土を軽く耕してからスコップでひっくり返してカルチベーターで細かくしていきます。植栽前だからできるダイナミックな作業。とても地味だけど大切な部分です。

これから毎年少しづつ育っていくお庭。訪れる楽しみがまたひとつ増えました。