エバーゴールドのベッド

10月が色々あって、かなり考え事していたというか、ぼぉーっとしていたというか、、セブンイレブンのカフェオレを良く飲むのですが、頼んでカップを受け取り、そのまま車に行って空のカップ持って帰って来ていたり、右手に空き缶と左手に財布を手に持って、ゴミ箱に左手の財布を入れてしまったり。

そんな折、仕入先である意味商品の上に寝そべる猫。この子の「ニャー」は、私には「あわてないあわてない。一休み一休み。」と諭してくれているようでした。

E&Gアカデミー

実のなる停留所

先日の日比谷ガーデニングショーの写真をちゃんと撮れていなかったなぁ・・・と思っていましたが、一眼レフで撮影した生徒からきれいな写真をもらえたので、ポートフォリオ的にアップさせていただきます。

目を引くブルーの建物に合わせたコスモス“イエローキャンパス”

今の自分を作っているのは過去の自分なわけで、歩んできた道が大きく影響します。私は自分のセンスを磨くために過去10回以上ガーデンコンテストに参加して、来場者の生の声を「教え」として、自分が良いと思う空間と、様々な好みの方々の良いと思う空間を擦り合わせて、自分の中に判断する物差しを作ってきました。そんなわけで、E&Gアカデミーから、実習授業の講師として依頼を受け、過去3年間、指導という仕事もさせていただいてきました。

丸形ペイビングもオリジナル制作

業界の話でいうと、高校を卒業した時点で、「自分は造園がしたい、ガーデンデザイン、エクステリアデザインを学びたい」という学生はまれで、ほとんどの学生はまず大学に入る時代です。生徒は高卒が減り、社会に出て色々見てから、この業界を目指す人が増えています。全体的にはMax60名だった生徒も今は15人程の小さな学校です。ただし、レベルは高いです。一年で、本当にこれは生徒のプラン??という驚きの成長を見せます。

地域コミュニティがテーマの停留所

教えるという事は、間違ってはいけないので、今まで知っているつもりの知識をもう一度確認する必要があります。改めて自分の勉強になりました。

そりゃあ真剣風にもなります

小さな空間ですが、色調、形、植栽選び、建物と樹木の関係、高さ関係、躯体のテクスチャなど、様々な要素が複雑に絡み合い、計画時の狙いと実際に製作した時のズレなど様々勉強になります。また、複数で一つの作品を作る難しさと面白さ、生徒同士はもちろん、先生同士でさえ熱い議論なしには進めません。

この地域をどんなふうに想像したか?小物での表現

今回、見事に生徒は、3×2Mの空間ではなくある地域の「まちの姿」をデザインしたと思っています。おそらくここが評価されていただけたトップの大臣賞。

不自然なI miss you

作品が仕上がったときに、誰とも言わず書いたI miss you 。これは実は、一番最初のコンセプトワークの時に、出た「貴方がいないと私は寂しい」という幻のコンセプトを英語にしたもの。(生徒の中には昨年まで中学で英語を教えていた先生もいます。)この落書きは内輪ネタになってしまいますが、こうゆうのは、この作品が誰か一人の作品ではなく生徒一丸でつくったという証拠。この作品になるまでに、積み上げた様々なアイディアがあって、そこから引かれてこれができているという証みたいな気持ちを皆がノリで書いたもの。こうゆうのは大切だと思います。

笑顔が弾けた! 大賞受賞の貴重な瞬間写真
(オマケ)大臣賞で生徒は全員、テレビ出演も果たしました

みんな本当におめでとう!

長距離仕入れ

先日日比谷ガーデニングショーコンテスト発表の後、JAG理事会を経て車で宮城県へと仕入れに向かいました。わざわざ1000Km走る意味のある生産者さんです。本当はグラスの話を書きたかったけど、それ以上に感じてしまった想いは台風の水害。弊社事務所の廻りでも被害はありました。そして、この生産者さんの廻りでも今でも断水状態で、井戸のあるこの生産者さんの社長は地域の方へ水を分けています。

施工を担当する小林は一日避難所へと行きましたが、そこでの一日は非常に疲れるものだったと話していました。何日も避難所で過ごす方を思うと心が痛みます。体育館に持ち込めるような組み立て式のカプセルホテルのもう少し大きい版みたいなのを国で1万くらい用意できないでしょうか?一斉に被災するわけではないので、復旧の遅い地域に届けるようなシステムがあって、小さくともプライベートな安心して眠れる空間が出来上がれば少しは違うような気がします。

今日は千葉の現場の後、東松山のお庭へ向かいましたが、東松山も水害があった地域です。助かったエリアと被害のあったエリアが本当に紙一重で、なんとも複雑な気持ちになりました。

被災された方へ心よりお見舞い申し上げます

モチベーションの魔法

中学生の勉強が楽しいような、嫌いのような微妙な時期に、不思議とパイロットの2020シャープペンシルを使うとノートに字を書くという事が楽しく感じられました。振ると芯が出るというのが当時最大の特徴でしたが、その事よりも、持つ部分の太さというか安定感が凄く好きでした。

30年程前の話になってしまいますが、なぜか急に思い出し、amazonでフレフレシャープと検索すると今でも販売していたので、すぐにクリックしました。

飛びぬけたヒット商品ではないかもしれないけど、こんなモチベーションを上げてくれるアイテムってそうそう出逢えないと思います。

読書したくなる小屋?

先日作らせていただいたお庭の小屋ですが、扉を開け放ち、緑を眺めながら座り心地の良いソファを置いてもらい、ゆっくり読書をしてもらいたい。そんな思いで作りました。本を読みたい気分でなくとも、ここに来ると読みたくなる。自分にとってのパイロット2020シャープペンシルぐらいモチベーションがあがる小屋になっているといいなぁ。

スッキリ機能的な門扉

左側の幅狭い方は、ほとんど固定

アプローチに取れるスペースを有効活用するために、表札、インターフォン、ライト、ポスト等を門扉に取り込んだオリジナルデザインです。ポストへの投函物は門扉の内側から取りたいというご要望で、門扉にポストを取り込みました。いつもは右側しか開閉しませんが、いざという時は左手も開きます。そして、ポストの出っ張りがあると、あまり開かないから、左扉は外側に開き、右扉は内側に開くという特別な作りです。

以前作ったのは木材+アイアン

去年もこのパターンで作らせていただきました。今見ても相当格好良い。

オリジナルで作ると大量生産品に比べてコストはかかるけど、エクステリアの中でメリハリをつけるには、全体を植物などで優しく作って、門扉をキュッと締りのある格好良い物にすると個性と優しさのナチュラルモダンが作りやすい気がします。

話は変わって先日の雑司ヶ谷前庭コンテストの表彰式で司会をしてくださった有名な方とは、、、、じゃん!

特ダネでいつも拝見していた笠井アナでした !とても優しい人柄でした。先月でフジテレビを退社してフリーになるというなんとフジ社員として最後の仕事らしかったです。この前庭コンテストという取り組み、表彰式で他の方の素晴らしいフロントガーデンを見る事、興味を持つきっかけにもなりますね。自発的に行っているイベントに豊島区の区長も駆けつけていました。他の地域でも取り入れられそうなアイディアですね。

家守奇譚

昔、滋賀~京都を見学に行った際に、前もってガーデンデザイナーの粋な先輩に勧められた本が梨木香歩さんの“家守奇譚”でした。

小説の舞台がこの辺りで、琵琶湖からの疎水などわかりやすい描写で書かれています。家のサルスベリに惚れられたり、幽霊や河童が出てくるちょっと変わったお話で、文章なのに風情みたいなものが感じられました。

洗い物をしようとしたら、家守がコップにしがみついている姿を見つけ、まさに奇譚の入口にいるような気分になりました。先日仕事中となりで行われていた蝉の羽化等、森では感動だらけです。

植物ひとつ、虫一匹も謎や神秘にあふれていて、それを「知りたい」という気持ちになればいいだけ。まさにセンスオブワンダーで、知りたいという気持ちがあると、あの家守奇譚そのものが極端な小説では無いような気さえしてくる。

家守はとても可愛らしく、奇麗でした。

自然石の加工(t=70mm)

自然石の駐車場

現在作らせていただいているお庭の駐車スペースの石の加工です。何が凄いってこれはタイルや薄い自然石ではなく、幅も1m近い大判で厚みも70mmの特別な石です。これを丸く刳り貫くのに小林はホールソーではなくグラインダーで感覚で行えてしまいます。

位置を出して・・・
切り込みを入れて
削る

もともと器用で、さらにこの道30年という経験もありますが、少しでもずれることのできない円という形で合わせられるのは、これもモノづくりの“センス”だと思います。

攻撃力のセイタカアワダチソウ防御力のススキ

ガーデンにとって味方の虫と敵の虫など

本日は八王子の道の駅で特別講師(やなちゃん)を呼んで雑草や虫の話をしてもらいました。花の話や色の話とは全く違う角度からガーデンや植物に関する話はとても新鮮な情報でした。話も上手!

個人的に面白かったのはセイタカアワダチソウは人が造成した土地にすぐに入り込む機動力、攻撃力が高くて、ススキは密に生えて、一度生えたら譲らない防御力が高いから長い目で見るとこの強い剣と盾の話はススキに軍配が上がるという話。高速道路を走っていると明らかに陣取り合戦を繰り広げているこの両者を戦略別に分析する様子も面白い。虫の話も聞くと愛着まではいかないけど、少しだけ見る目が変わる。なかなか面白い内容でした。

柏のガーデン

昨日は柏で活動している方々のところへお邪魔させていただきましたが、街にガーデンをつくられている方々はたくさんいて、今日の話は誰が聞いても面白いんじゃないかな?と宣伝部長を買って出たい気持ちにさせてくれるようなお話でした。

協調性ある量水器の蓋に。

ガーデンで主張する不自然な“水色”

プラスチックだとなんでこの色なのか理由はまだわかりませんが、植栽の間にあるとこっちに目がいってしまいます。鉄製の蓋は結構金額もするし、書いてあることが変わってしまうのもいけないので、嫌だなあと。

塗りますか?と聞くと行動力のあるオーナーは水道局に塗っても良いか確認までとってくれて、蓋を洗ってから例の塗料で塗ります。

青を黒に塗った蓋

水色の主張はなくなり、協調性のある蓋に変身しました!

色を揃えるだけで。

アイアン施工の現場に機能重視で選んだサイクルスタンド

極論、「美しい」って光の調和だなって最近思います。この光の中には色という意味もあるし、フォルムによる光の変化も含み、調和の中には対照の調和、コントラストとかも含みます。

今の現場では機能として必要で選んだステンレスのサイクルスタンドがありますが、昨日色の調節を行いました。

アイアンと近似の表情に
おお。アイアンに見える
相変わらず凄い塗料です

そして、昨日虫の話を書いたからか、突然蝉の幼虫がてくてくやってきて、仕事の横で羽化?し始めました。昨日あんなブログを書いた手前、気持ち悪いとは言えずに観察をする事に。

人生の59/60を土の中で過ごし、最後の一ヶ月だけ外に出るって、凄い話だなぁって感動してしまいます。ここからは私の妄想ですが、きっと蝉は本来土の中の生き物で、たまたま見た空に憧れて、、、、憧れて憧れて羽を手にしたのでは無いでしょうか?そのためには、実に59/60は力を貯め続けて、貯め続けて、そして羽化する。それでも残った蝉の力はごくわずか。

空に憧れてこの一瞬に全てをかけるような、人生のほぼ全てという大きすぎる代償を支払ってでも飛びたかった刹那の人生。

短時間でこれだけ身体を変化させるには実際相当のエネルギーを使っていると思います。体の大きささえ相当変わっていましたよ!

この蝉はイカロスと名付ける事にしました。これで、コンビニでて急にジジジとなっても、前よりは飛び跳ねなくて済みそうです。

ちなみに、スタッフNは怖がることなくテンションアゲアゲで撮影しまくりです。強い。

あれ?なんの話だったっけ。

虫や雑草も好きになると庭がもっと楽しくなる!?

ラムズイヤーの群集美

植物が群になると色や形の調和や自生地のような安心感も生まれて、まさに群集美という美しさが発揮されます。

これに対してアブラムシのように、虫が群でいると、色も形も調和するはずなのに、未知への恐怖が数の分だけ増幅されてしまいます。

でも、実は虫に対する“怖い”とか“嫌い”という考えは全て“知らない”から来ているのです。今でこそ国際社会ですが、長い鎖国の後、今から約150年前に黒船がやって来て見たことない髪の色の人間たちがぞろぞろと降り立ったのを見た当時の人は、さぞ怖かったでしょう。それこそ未知との遭遇です。

虫に対しても同じような事が言えて、虫たちが、人を刺すのか?植物をダメにしてしまうのか?実は害虫ではなく益虫なのか?なにもかも知らないと恐怖だけが残ります。

雑草も、育てていない植物が雑草という意味で言えばエノコロ草が売られている国があったり、ポールスミザーさんは普通のチカラシバ(ペニセタム)を上手に植栽につかったり、実は可愛い花を咲かせるものもあったり、知ると意外に“アリ”というジャッジになる事すらあります。

何が言いたいかというと、八王子のボランティアさん達と勉強会を企画していて、8/30に歩く植物図鑑と言われる柳下さんを講師に迎え、虫と雑草の話をしてもらいます。柳下さんは私と、18からの付き合いで同じ歳ですが、植物に対して師匠的な存在でもあり、虫や爬虫類に対する知識もずば抜けています。さかなくんの、虫、爬虫類、植物くん状態です。無双です。

たしか柳下さんの好きな言葉は、「蓼食う虫も好き好き」人の評価に流される事なく、ぶれない価値観を持った素敵な人です。

今回は市との企画でボランティアさんと八王子にお住いの方という位置づけになりそうですが、私もしっかり勉強してきて面白い話はフィードバックできるようにしてきます^^

虫も雑草も毛嫌いしないでまずは相手を知ると、考え方を変えられる部分もあるかもしれません。もしかしたら、虫や雑草の話だけでなく人間関係や、外交問題も同じことが言えるかも!?

ディテールのせめぎ合い

テイカカズラの葉をすり抜けて事務所にやってくる光達

昨年作った写真のテーブル、実は設計段階では天板がフチのLアングルの中にすっぽり納まるデザインでした。事務所の水場件、棚などは全てこの作り方です。溶接まですっかり終わっている段階でしたが、その姿を見て、あれ??何か違うって感じでした。フレームの中に木を収めると、鉄のラインが強調されすっきりとした印象ですが、せっかくバーンウッド風にエイジングした木材の良さも鉄のラインにしまわれてしまった感じです。

最初から気づくべきだった。

天板を大きくはできないので、鉄をサイズ変更で、切り、短くして溶接しなおしです。結果、一気に色のバランスまで良くなったようです。比率で言うと2%とか、3%白が減り、ベージュが増えたぐらいなものですが、見た目の良さは200%にUPです。

とてもとても細かいディテールの話ですが、事務所のテーブルは、そんなディテールの積み重ねで空間は大きく変わってくるものだなと毎日思い出すことができる、自分にとって“戒め”のテーブルでもあります。