赤毛のアンの庭を西武ドームの特別企画で作らせていただいたときにも感じたけど、美しい事って実は身の回りに溢れている。大切な事はそれを見つけて感動したり、喜んだり、素直に驚いたりできる自分のありかた。でも、都会と言うほどでもないここ、川越にいてもついつい忘れてしまう事がある。コンビニに新発売の豚まんフラッグがあって、それには気が付いても、その時に空が雲一つない青空だったとしてもその事には気付けず終わる事もある。どうでも良い事が脳の大半を埋めてしまって、余白が無くなってしまうような状態。
先日作らせていただいた前庭は、芝部分には土を入れてアンジュレーションを付けたけど、基本的にはとてもシンプルな作りになっています。この反対側も樹木など植栽とアプローチのみ。その理由はここから見える景色、借景にあります。じゃん。
別に山奥に行ったわけでもなく、弊社からも30分かからないくらいの近場。こんなに住みやすそうな気持のよいところが探すとあるんですね。大木たちと電線のかからない大きな空。季節によっても景色は変わるのでしょう。
植栽しながら、もし自分がこの辺りに住んでいたら・・・・家から見える広大な空き地にワイルドフラワーの種達をこっそりと、ごっそり蒔こう。。などといけない妄想をしていました。ベンチに座って子供さんとのんびりしてほしい。この庭は子供と雲や星を眺める庭だ。都心ではいくらお金をかけてもなかなか手に入らないコンセプト。素敵な土地を見つけましたね!うらやましい。