はじめての植栽

はじめての植栽と言っても、植栽のHOW TOではなく、私にとってのはじめてです。イラストの有福が言うように、これだけの本物のレンガのおうちに植栽するのが初めてです。今回はなんと、アントニオデザイン事務所の北川さんとのコラボです。お施主様がこの家をもっともっと好きになってくれるように力を合わせて頑張ります!

レンガという素材は素材自体に力があり、面積も大きいので、今回は緑は引き立て役にまわってもらうような、最終的には一歩引いたイメージになるといいなと思っています。

有福のイラストは、来年度のガーデン誌に書くコラムをイラスト中心で作りたくて、そうなると書いている人紹介部分も写真だと違和感あるので、長野さんに描いてもらいました。なんだか・・・・良く描いてもらったから妙に気に入ってしまい、ブログにもこれからちょくちょく登場させます。

笑っているところや怒っているところも描いてもらおう。

アイアンウッド(ウリン材)

ウリン材のフェンスとバラ

今回はアイアンウッド60mmの角材を柱にして、12mmの板材をフェンス部にご提案させていただきました。木材の基本的な金額設定は輸入先で立米換算になることが多いので、コスパを考えた12mmでのご提案です。ただ12mmでは柱から柱を1800mm飛ばすのは少し反りなどによるバラつきが出てしまいそうな気もしたので、様子を見てばらつくようなら中柱をフェンス部に追加しましょうという進め方にさせていただきました。でも届いた12mmは物も良くて、きれいに通ったフェンスになりました。ちなみに写真の板材が105mmで目地(隙間)が25mmです。

ウリン材は硬いので、しっかり下ごしらえの穴あけや座彫りをしないとですが、できてしまうと丈夫で長持ちで安心です。今回のようにバラを這わせたりするにも熱を持ちすぎないので、良いですね。今回は経年変化による美しさを狙った“無塗装”です。今度ここに施主様デザインのアイアンフェンスを一部組み込む予定で、これもあえての錆仕様にします。定着錆で黒っぽくなったころ、ウリンは白褐色に変化して渋い調和になりそうです。そこにイキイキとした緑の葉や色気のあるバラが咲く。。。。素敵だ。

ちなみに時々やりますが、最初に腐りやすいのは柱の小口や足元なので、柱だけアイアンウッドにしたり、アルミの角材を使うやり方も効果があります。

そして実は今回のお施主様は本などにも出ているセンス抜群のあのお方。植わっている植物や小物使いなど、勉強になりました。もう一つ驚いたのが、通る人通る人お施主様へ声をかけていかれる。お庭にいないときは、通り過ぎざまに覗き込んで探す人も多い。これって、お施主様の人柄がもちろんあると思いますが、同時にお庭をきれいにして、上手に植物を育てていると地域の人がつながりやすくなるんだと改めて実感しました。

ウエスタンゲート式門扉つくりました

たぶん業界初のウエスタンゲート式門扉

お客様と打ち合わせの時に、ウエスタンゲートのように開閉する門扉は無いか聞かれましたが、私の知る限り存在しないと思います。でも、門扉の内側にサイクルポートを作る事情があるので、入るときも出る時も押して開いて自動的に閉まると楽だと思うというお話でした。確かにその通りだ。

そこで、できたのが写真の門扉。バネ式ヒンジの構造上重いと下がるから、ステンレスでつや消しブラック仕上げです。既製品で無い物をデザインするときは、自転車のタイヤで門を開けるには木製の部分があった方が良いだろうとか、実際に入るときと出る時とサイクルポートの位置を考えての親子の比率。(扉の幅の広い方と、狭い方)色々と想像が必要で、今回の扉も使い勝手について実際に使用していただいてどうかまだまだ心配です。

でも、少なくとも高濱さんに頼んだ扉の仕上がりは流石です。難しいバネヒンジの調整もうまくやってくれました。

時には既成概念だけにとらわれず、今無い物も考えてみる事も必要だし楽しいですね。この門扉なんかは出入りの多い場所においては、知ってもらえたらすごく需要あるように思いました。

Cultivator

生まれたてのお庭

 

先日は大きなお庭のベースづくりに関わらせていただき、新たなお庭が生まれました。 これから低木や植栽という庭の主役たちが植わっていったり、より見た目を良くつくりなおしたり、もっと機能性を考えたり、お庭が生まれるとやりたいことやアイディア、ミッションが次々と出てきます。実はこれが世界中の人がはまるお庭の魅力?そして、その答え合わせは春が来るたびに行われ、さらに来年はもっとここをこうして・・・とさらなるアイディアが出てきてしまう。

それが楽しいですよね。

根を張りやすいように・・・

当初は堆肥で土づくりを行う予定でしたが、思った以上に粘土質だったため、屋上で使う水はけの良い砂に近い土も2立米以上鋤きこみました。全てユンボで土を軽く耕してからスコップでひっくり返してカルチベーターで細かくしていきます。植栽前だからできるダイナミックな作業。とても地味だけど大切な部分です。

これから毎年少しづつ育っていくお庭。訪れる楽しみがまたひとつ増えました。

麗しの千両万両

奇麗な斑入りの万両

千両や万両に皆様はどんな印象をお持ちでしょうか? 名前からして“和”の世界、古風な植物のイメージもありますよね。千両と万両は寒さに少しだけ弱いので、常緑樹の下とかの方が良いとは思いますが、管理がとても楽な植物です。そして、それでいて、千両も万両も常緑低木です。写真の万両は斑の入り方がとても美しい。曙斑のようなものから覆輪のようなもの、砂子斑のようなものまでバリエーションがあります。個体や品種を選ぶと面白い植物です。

紅孔雀

この万両は、かなりの傾奇者です。名を「紅孔雀」と言います。これもやはり斑の入り方が相当面白い。斑には、黄色斑、白斑、赤斑とありますが、明らかに「赤」ここまで赤い斑も珍しいと思います。

斑入り千両

これは斑入り千両。ちなみに一両は蟻通し、百両はカラタチバナです。千両の斑は黄色斑が多いみたい。前に白斑も見たことあった気がする。

斑入りヤブコウジ

そして、一番お勧めなのが、この十両。斑入りヤブコウジです。千両、万両より寒さにも強く斑の入り方、葉の展開の仕方といいまさにエレガントです。ここまで乗せてきた千両や万両、十両はどれも変わり種ではありますが、名前に先入観をもたずに、洋風のお庭でもぜひ使っていただきたい植物です。なんせ管理が楽ですし、日陰にも耐えて、暗い場所を斑で明るく魅せてくれます。

現場の様子

現在進めているガーデンもだいぶ形が見えてきました。庭で楽しく過ごすための居場所を作っている様子です。居場所と言えば、来年からガーデン&ガーデンさんでまたコラムを書かせていただく事となりました。中身としては庭で楽しく過ごす方法に特化した中身にする予定です。お庭を考えるという仕事をさせていただいてきましたが、現代の都市部~国道16号辺りの庭で楽しく過ごすために必要な事は、「プライバシー」「居場所」「素敵な植物」の3点が必須と考えています。自分でお庭をデザインする場合でも、この3つを意識しながら考えると作った後にも庭で楽しく過ごす事ができると思います。このあたりを具体的にしっかり書いていきたいと思っています。

Container

下にキャスターがセットできるから・・・下の動画の通りに。

先日コンテナで植えさせていただいたフェイジョアですが、このコンテナがなかなか扱いやすかったです。キャスターが目立たず鉢底のくぼみ部分に収まり、これだけ重いコンテナもすーーっと動きます。

底面潅水で水の管理も楽々

底面潅水ってご存じですか?鉢の底部に貯水できるタンクが入っていて、基本的にはここに水を貯めておけば細かいことは気にしなくてOKというもの。仕組みとしては、毛細管現象で土が水を引っ張るというもので、水の量も、写真のフロート(浮き)で視覚的に確認する事ができます。

室内に大型観葉を置く場合でも管理しやすいと思うので、お勧めのコンテナです。

講演会のご案内

11月8日、静岡県浜名湖ガーデンパークにて、「ガーデンと楽しく付き合うコツ」と題した講演会を行わせていただきます。内容はバイプレーヤー、脇役をうまく使うコツとか、ガーデナーにとって本当に便利な道具とか、またもやバラエティ形式となっています。参加費も無料なので、お近くの方はぜひお越しください。

・・・って最近イベントの記事が多くなってしまっていますが、お庭もどんどん作らせていただいております。今月も3件目の大き目のお庭にも入らせていただいております。

ライン引きから始める現場はクリエイティブな部分が盛沢山です。

モチベーションの魔法

中学生の勉強が楽しいような、嫌いのような微妙な時期に、不思議とパイロットの2020シャープペンシルを使うとノートに字を書くという事が楽しく感じられました。振ると芯が出るというのが当時最大の特徴でしたが、その事よりも、持つ部分の太さというか安定感が凄く好きでした。

30年程前の話になってしまいますが、なぜか急に思い出し、amazonでフレフレシャープと検索すると今でも販売していたので、すぐにクリックしました。

飛びぬけたヒット商品ではないかもしれないけど、こんなモチベーションを上げてくれるアイテムってそうそう出逢えないと思います。

読書したくなる小屋?

先日作らせていただいたお庭の小屋ですが、扉を開け放ち、緑を眺めながら座り心地の良いソファを置いてもらい、ゆっくり読書をしてもらいたい。そんな思いで作りました。本を読みたい気分でなくとも、ここに来ると読みたくなる。自分にとってのパイロット2020シャープペンシルぐらいモチベーションがあがる小屋になっているといいなぁ。

スッキリ機能的な門扉

左側の幅狭い方は、ほとんど固定

アプローチに取れるスペースを有効活用するために、表札、インターフォン、ライト、ポスト等を門扉に取り込んだオリジナルデザインです。ポストへの投函物は門扉の内側から取りたいというご要望で、門扉にポストを取り込みました。いつもは右側しか開閉しませんが、いざという時は左手も開きます。そして、ポストの出っ張りがあると、あまり開かないから、左扉は外側に開き、右扉は内側に開くという特別な作りです。

以前作ったのは木材+アイアン

去年もこのパターンで作らせていただきました。今見ても相当格好良い。

オリジナルで作ると大量生産品に比べてコストはかかるけど、エクステリアの中でメリハリをつけるには、全体を植物などで優しく作って、門扉をキュッと締りのある格好良い物にすると個性と優しさのナチュラルモダンが作りやすい気がします。

話は変わって先日の雑司ヶ谷前庭コンテストの表彰式で司会をしてくださった有名な方とは、、、、じゃん!

特ダネでいつも拝見していた笠井アナでした !とても優しい人柄でした。先月でフジテレビを退社してフリーになるというなんとフジ社員として最後の仕事らしかったです。この前庭コンテストという取り組み、表彰式で他の方の素晴らしいフロントガーデンを見る事、興味を持つきっかけにもなりますね。自発的に行っているイベントに豊島区の区長も駆けつけていました。他の地域でも取り入れられそうなアイディアですね。

自然石の加工(t=70mm)

自然石の駐車場

現在作らせていただいているお庭の駐車スペースの石の加工です。何が凄いってこれはタイルや薄い自然石ではなく、幅も1m近い大判で厚みも70mmの特別な石です。これを丸く刳り貫くのに小林はホールソーではなくグラインダーで感覚で行えてしまいます。

位置を出して・・・
切り込みを入れて
削る

もともと器用で、さらにこの道30年という経験もありますが、少しでもずれることのできない円という形で合わせられるのは、これもモノづくりの“センス”だと思います。

協調性ある量水器の蓋に。

ガーデンで主張する不自然な“水色”

プラスチックだとなんでこの色なのか理由はまだわかりませんが、植栽の間にあるとこっちに目がいってしまいます。鉄製の蓋は結構金額もするし、書いてあることが変わってしまうのもいけないので、嫌だなあと。

塗りますか?と聞くと行動力のあるオーナーは水道局に塗っても良いか確認までとってくれて、蓋を洗ってから例の塗料で塗ります。

青を黒に塗った蓋

水色の主張はなくなり、協調性のある蓋に変身しました!

真夏の植樹

屋根にかかるアオダモ

教えている専門学校の生徒達にも、落葉樹の移植適期は休眠期の冬ですと授業しているし、NHK趣味の園芸の樹木管理のページにも記事を書いていた時はそう書いていました。でも植栽を仕事で行っていると全て冬にというわけにも行きません。例えば、商業施設で9/1日オープンというお店の植栽などは植栽工事が行えるようになるのはほぼ最後ですし、緑が入ると空間はぐっと雰囲気良くなるので、8月の植込みという事にならざるを得ません。

そんな中でもギリギリの判断はしています。基本的に、移植後水をあげられるかがポイントになるのですが、今回、植えたアオダモは落葉樹の中では夏でも頑張ってくれる方の子で、ジューンベリーも水あげていれば大丈夫の事が多い。

今回大き目のリキュウバイも計画していますが、リキュウバイは芽もやわらかいので、今週の気温が上がるもうひとやま過ぎてからにしようかなど、少しのタイミングにも気を使います。もちろん、品種だけでなく個体としてどれだけ今の場所に植わっていたか、根がどんな感じか、植え場所はどうか?なども判断材料になります。

少し秋の気配も出てきています。もう一度暑くなって、もう一雨降れば一番避けたい時季は通り過ぎるのかもしれません。

なんて事も考えながら今日は暑い日に大きな樹木を植えこんできました。