奇麗な斑入りの万両
千両や万両に皆様はどんな印象をお持ちでしょうか? 名前からして“和”の世界、古風な植物のイメージもありますよね。千両と万両は寒さに少しだけ弱いので、常緑樹の下とかの方が良いとは思いますが、管理がとても楽な植物です。そして、それでいて、千両も万両も常緑低木です。写真の万両は斑の入り方がとても美しい。曙斑のようなものから覆輪のようなもの、砂子斑のようなものまでバリエーションがあります。個体や品種を選ぶと面白い植物です。
紅孔雀
この万両は、かなりの傾奇者です。名を「紅孔雀」と言います。これもやはり斑の入り方が相当面白い。斑には、黄色斑、白斑、赤斑とありますが、明らかに「赤」ここまで赤い斑も珍しいと思います。
斑入り千両
これは斑入り千両。ちなみに一両は蟻通し、百両はカラタチバナです。千両の斑は黄色斑が多いみたい。前に白斑も見たことあった気がする。
斑入りヤブコウジ
そして、一番お勧めなのが、この十両。斑入りヤブコウジです。千両、万両より寒さにも強く斑の入り方、葉の展開の仕方といいまさにエレガントです。ここまで乗せてきた千両や万両、十両はどれも変わり種ではありますが、名前に先入観をもたずに、洋風のお庭でもぜひ使っていただきたい植物です。なんせ管理が楽ですし、日陰にも耐えて、暗い場所を斑で明るく魅せてくれます。
現場の様子
現在進めているガーデンもだいぶ形が見えてきました。庭で楽しく過ごすための居場所を作っている様子です。居場所と言えば、来年からガーデン&ガーデンさんでまたコラムを書かせていただく事となりました。中身としては庭で楽しく過ごす方法に特化した中身にする予定です。お庭を考えるという仕事をさせていただいてきましたが、現代の都市部~国道16号辺りの庭で楽しく過ごすために必要な事は、「プライバシー」「居場所」「素敵な植物」の3点が必須と考えています。自分でお庭をデザインする場合でも、この3つを意識しながら考えると作った後にも庭で楽しく過ごす事ができると思います。このあたりを具体的にしっかり書いていきたいと思っています。