浜名湖ガーデンパーク15周年

浜名湖ガーデンパークを象徴する風景

名だたる方々に混ぜていただき、花博から15周年の10日連続イベントにゲストとして参加させていただきました。この公園は花博イベントが終わった後も佐原社長、井村ヘッドガーデナー、土岐ガーデナー、スタッフの方々が維持向上に真剣に取り組んで空間と向き合い続けています。アトリエ朴のコンセプトは朴という漢字の人の隣に木がある暮らしの価値を創造するという想いですが、この写真は正面から見るときっと「朴」の漢字そのもの。なんせ気持ち良い空間です。

そして、この先にあるモネの庭、花の美術館はとにかく必見です。ここまでエネルギー溢れる空間をこれまでに見たことがあったでしょうか。。。人生で一度はここを訪れて見て下さい。

大正生まれのお爺ちゃんが3時間かけて逢いに来てくれました!!
大正・昭和・平成・令和・・・もっともっと長生きしてね!

イベントとしてはカフェで語るように来場者と庭を見て語り合うガーデンウォークや実際の庭園内でお話しするフィールドセミナーなどガーデンパークならではのイベントとなりました。

Piece of mind加藤さんのつくったフォトポイントで。

一昨年の八王子、グリーンネックレスを続ける横浜、素敵な公園のある栃木や静岡・・・今は長野で緑化フェア開催中。やる人はたくさんいるから埼玉でも緑に気軽にふれあえる、質の高い空間作りたいです!

赤毛のアンは輝く世界に気づいていた

わんこ飼いたくなった

先日GW中にお伺いさせていただいていたお庭で、仕事を終えて事務所に戻ってからスタッフが集中した表情で机に向かっていていたので関心していたら、お客様のお庭にいたフレンチブルドッグ?の絵を描いていました。(すごく可愛くてすごく気になったようです)

このお庭は、すでに出来ているところへちょっとした植え足しや、オーニングなどから関わらせていただいたのですが、木々が伸びやかで芝も綺麗でそれこそすごく洗練されたお庭です。

仕事から戻ってお客様のお庭のわんこの絵を描いている事に対して、『ダメだぞ』という気持ちは全く生まれず、「もっと可愛かったぞ」という気持ちになりました。お庭の喜び、屋外空間で樹木がある心地よさ、ここにはわんこのように大好きな家族みたいなものとのトータルの過ごし方があって、隣にわんこがいると芝刈りすら楽しい時間に変わるかもしれないですね。

これからの時代、こうゆう心地よさや過ごし方を知っているかいないかは幸福感に大きく差が出る気がします。陽射しとか、風とか、星とか草とか身近にあるものが実はすごく幸福にしてくれるって、気づけるような庭や空間をうちも毎回作れるようになることが仕事の、人生の目標ですな。

 

 

空間デザインの足し算と引き算(simple designの難しい理由)

満足するまで足していく“豊か”なデザイン

デザインに良く足し算とか、引き算とかいう言葉が出てきます。これはできた空間から物を足すか引くかというだけの話というよりも、デザインの手法、ロジックのような話です。

建築でも言えるし、寄せ植え一つでも言える話です。わかりやすく数字で例えると、5ぐらいの要素が入る程度の小さいサイズの空間をデザインするとします。

足し算の空間とは、シーティングパーゴラを置きたい、ライトも置きたい、ツルバラを這わせたい・・・こうやって足りないと思う部分を補いながら足していく。ポイントに寄せうえを置く、空間はどんどん豊かになっていきます。5ぐらいと思っていたけど、6になっても良いかもしれません。メリットは“豊かさ”の演出がしやすいところ。足りないを満足するように足していくので、ガーデンショーの作品をみていても、実は人気があるのはこの“豊かさ”が表現できている作品だったりします。ショーを見に来る人はお金を出してまで“リアル”を見たいと思うより、ある意味非現実も含めた豊かな作品に惹かれるし、どこかに好みも見つけやすく万人受けにもつながりやすいと思います。

好みが別れる?引き算作品

 

引き算のロジックとはどうゆう事かというと、先ほどと同じような広さの空間をデザインする時、庭でしたい事や、見たい景色などずらっとあらゆる可能性を考えます。家族6人暮らしていたら6人分の可能性も広がります。経験の多いデザイナーは100ぐらいの可能性をあげられるかもしれません。でも、この空間で、もちろんすべてはできません。できるのはたぶん5ぐらいです。今度は色々な視点から削る95を考え、残す5を際立たせる作業です。メンテナンスや庭の使い方、異なる重さの単位のあらゆる事を天秤測りにかけたり、大変な作業です。でも、削り切れないから10残そうとすると、それぞれが空間の中で中途半端になってしまう怖さもあるので、5に削ります。ときにはもう一つ削って、4にする事で残った4が俄然輝く可能性もあります。コンセプトに合わせてどう抽象化していくか。これが引き算のメリット、文字通り“洗練”です。

時には98をそぎ落としさなければならない盆栽と掛け軸のように2しか残せないデザインもあるかもしれません。つまり、引き算のロジックと足し算のロジックではシンプルになるほど難しさが違ってくるのです。

最初は普通経験が少なく、可能性を100上げられないので、足し算から入る事がほとんどです。やりたい事を全部やって自分を評価してもらいたいと思います。若いうちは、聞くよりも自分の知っている部分の知識を良くしゃべりたてるのと同じです。ところが経験を重ねてくるとほとんど口を開かず聞いていても、少ない言葉で芯を取る事ができるようになってくるのです。

simple designとは、5だけ考える作業というよりも、95をそぎ落とす作業という事です。

偉そうに書いた私はまだ、引き算ロジックに憧れているけど、たぶん経験が足りなくて30からやっと5に引き算している程度のように思います。

2010年優秀賞 見るからに足し算ロジック

10年前の作品は、思いっきり足し算です。仲間に恵まれ、10年施主のいない自分達と向き合える大がかりな作品を作らせていただけて、良い悪いも評価していただいたおかげで色々な事に気づく事ができました。

2013年は引き算ロジックの入口かな?

2013年でようやく色々考え抜いて、模型も作って、そぎ落としてそぎ落としての引き算ロジックの入口に来た気がしました。ガーデンショーの他の人の作品を見ていても足し算か・・・引き算か・・・自分の経験からなんとなく話さなくてもわかるようになってきました。簡単に言うと空間の好みとかは別として、見た瞬間にコンセプトが浮き出ている作品は、そのために装飾的要素を頑張って引いた可能性が高いです。すごくシンプルでも、コンセプトが見えないシンプルは、100から95引いて5にしたというよりも、芝生、株立ち樹木、ベンチみたいに間違えない要素せいぜい7ぐらいから2を引いて5になったり、なんとなく思いついたのが5だったりという可能性もあります。シンプルなら引き算ロジックと限らないのはこの部分です。

書き方がまるで、引き算ロジックの方が上みたいに書いてしまっていますが、引き算の作品は入賞しにくい傾向にあるような気もします。要素が少なくなりがちな分、万人受けとはなりにくいので、たまたま審査する方の嗜好や考え方とかみ合わなければ素通りされる可能性もあります。そして、大切な事は空間に“洗練”を求める方もいれば、“豊かさ”を求める方も多くいます。同じ人の寄せ植えでも洗練を求める時も、豊かさを求める時もあります。

こんな事を考えていると、このロジックを人生に当てはめてしまうんです。

そして引き算するからこそ出てくるそのひと“らしさ”。自分らしさ。 出せたらいいな。

なんて考えていたら、自分らしくない真面目なブログになってしまいました。

 

町歩きの楽しみとは?

R加工の自然石

昨日は、とても贅沢な時間を過ごさせていただきました。業界に足を入れ始めた20年前から著書を読ませていただいて参考にしていて、今でも色々教えていただいている、本当に本当に大先生2人と町歩きをさせていただきました。まずは五反田で待ち合わせて白金を歩き池田山公園を目指します。ここも、数年でどんどん景色が変わってしまっているそう。今のうちに見ておくことの大切との事です。高級住宅地なので、使っている石や、石の加工にも立ち止まってしまうものが多くありました。

いやいや本当に品川の公園です

東京に行くと街中に行く恐怖を今でも感じますが、池田山公園はここ東京だよな?って再確認したくなる規模。大名庭園跡は小さくなっても規模が違います。ここは岡山藩主の池田氏の下屋敷跡。山というだけあって、五反田から登ってここに来ました。三田用水路跡などの推理も入りながら、高低差による当時の工事の想像、奥深い会話に入れるはずもなく、私はただただ聞くばかりでした。

最後に見せてくれたのはシュラトン都ホテルの庭。実業家から政治家になって活躍した藤山愛一郎氏の邸宅跡に1979年建設され、建築の設計はアメリカの建築家ミノル・ヤマサキ氏で、庭園は建築家の村野藤吾氏の設計だそうです。お庭には不思議な構造の池、鍾乳洞の石筍、海外の石像、日本庭園には使われないサンゴ石など、たぶん日本庭園を見てきた方からすると不思議な置物とつくり。「あなたはこの庭をどう見ますか」・・・問われた時、評価、感想を言うには、知識が足りなすぎる何も言えない自分に出逢いました。聞き耳立てたり、帰ってから調べると一般の方の感想は「見事な日本庭園」です。でも、日本庭園の知識が少ない自分から見ても、不思議なものが確かに多く、勝手な解釈では遊び心を感じました。

先生の推理にも出ていた「妖艶な遊び」「子孫繁栄」みたいな部分も私の持つ軽いチャンネルにも引っ掛かりました。恥ずかしくてその場では言えませんでしたが、ハートとも唇ともとれる形が石に掘られているだけでなく、要所の踏み石などにも多々その形が見られたんです。

下がわかりにくいかな?

ここに使うのはわざとじゃないかなあ・・と勝手に思ってしまいました。

そしてここの木は縁結びの木としてひそかに人気の「相生の木」1本の根から2本出生えている様子が夫婦が仲むつましく暮らす様子という木。

でも、これだけじゃないんですよ。良く見ると他のエリアにも相生の木があるんです。

裏手の方の相生の木

なんか、村野藤吾氏が実はすごく遊び心のある人だったとしたら、何年か木と木を意図的にくっつけておいたんじゃなかろうか・・・・そんな男女の事を裏テーマで考えながら作ったのかなあとか思ってしまいました。そういえば、池の水さえ、穏やかな方と荒い方から落ちて来て女滝と男滝が?融合する変わったつくりなんですよ!これが本当だったら面白い!またそんなこじつけ探しに行こうかな?

と、思ったところで、レベル関係なく町歩きや庭の読み解きという面白さを教えていただくために大先生2人が誘ってくれたんだなあ・・・と気づいた1日でした。

ちなみに私は五反田待ち合わせを勝手に頭が変換ミスして駒込と手帳に書いてしまい、山手線の真反対で大先生2人をお待たせしてしまうという大失態。

反省。

素敵なボツ案

アトリエの3時

くつろぐスペースって、テラスとかデッキとかガゼボとか色々あるけど、こんなのも素敵じゃない??って考えた作品。ちょっと都会から外れた少し広めのお庭で自然なお庭の片隅にあったら似合いそう。もしくはうまく人目を気にならないようにすればマンションとかの共有スペースにあっても良いかも。

でも、コンセプトは小さな仕事場の休憩所。だから、小さな町工場の裏とかに作れたら素敵!

10連休の予定は決まりましたか?

モネの庭

理事を努めさせていただいているジャパンガーデンデザイナーズ協会の先輩方が活躍した2014年の「浜名湖花博」。開催当時私はまだ、花屋のガーデナー的な立場でした。行動範囲も今より狭くて遠い静岡の話は聞いて想像するだけでした。

あれから15年が経とうとしています。開催地に無料の公園として残る浜名湖ガーデンパークでは15周年のイベントが盛りだくさんです。私も5月18日に来場者と一緒に歩き美しさを解説したり、移動しながらのワークショップという変わったイベントも予定しています。先日下見に訪れましたが、正直嫌になりました。先輩方やそこで庭を管理する方々の素晴らしい仕事に感動しすぎて嫌になりました。当時と10周年に行われたワールドガーデンコンペディションでは各国の文化に基づいたお庭が展示されています。

他人とは思えないぞう

写真はインドネシアのガーデンブース。樹木選びなど含めた国の文化の抽象化は本当に勉強になります。(なんで今まできた事なかったのだろう?)そして、言葉が出なかったのは、「花の美術館エリア」ここの花選び、管理は他では見ることのできないエネルギー。とにかく一見の価値アリです。実はカメラを構えたけどレンズには収まらないエネルギーを感じすぎてシャッターが押せませんでした。こんな事あるんですね。ぜひ実物見てください。

ネモフィラ20万株

 

キャッチーなネモフィラの群集美もありました。念の為繰り返しますね。入場無料の公園です。車だと埼玉から4時間程かかりました。新幹線がいいのかも。

国バラがないから少し休めるかな?などと甘い考えでいましたが、私は仕事が追いついていないため、(お待たせしている皆様すみません)GWみっちり仕事になります。でも何日かは気持ち良い森でデスクワークの日が取れるので、仕事は急いで、心は穏やかに過ごせそうです。もし私同様に浜名湖ガーデンパークに行かれたことない方は人生で一度は行く事をお勧めします!

⇨ 浜名湖ガーデンパーク  ⇦

あとね、まだ出来ていないから写真はないけど横浜もお勧めです。特に大桟橋ホールのばらフェスタは過去に国際バラとガーデニングショウを手がけていた趣味の園芸でもおなじみのNHKエデュケーショナルさんの真骨頂。ドームよりむしろ歩き疲れず色々見られていいかも!

嬉しかった事

お施主様の植栽

お庭のベースをつくらせていただいてから少ししてお伺いさせていただきましたが、ぐっと良くなっていました。ご自身でこんなに素敵に植えて下さっていました。私が言うのも変ですが、お庭って業者さんが作ったら、作った瞬間がピークだとか昔は話題になったことがあります。少し前までこうゆう時代もあったように思います。足りないのは時間軸への考え方と、お庭は楽しむ物というライフスタイルまで提供できていなかったではないでしょうか?極端な話、ガーデンデザイナーが植えてくれた花壇は勝手にいじっちゃいけない?みたいな。でも、本当は植物は知れば知るほど、剪定まで楽しくなります。(全員ではないかもだけど)計算できる植物を私たちは6~7割は植えて、残りは施主様も色々試していく。どんどん自分の好みに変えていく。そのうち自分の好みも変わっていく。またお庭をいじりだす。みたいな。その全工程が楽しい時間。

ポタジェも可愛く元気よく

そして野菜が、植物が成長するこの色!この変化は心にすごくプラスの影響があります。

お庭は変わらない絵画ではなく、日常美術を楽しむフィールドです。

手間をかけたくない場合は、打ち合わせで話し合って計算できる子を8~9割まで増やしてしまう。(それでも手間0では無いです)

気持ちの良い春です!さあ運動靴で汚れても良い格好でお庭に出よう!次の植栽の計画を立てよう!

 

話は変わって・・・

ガーデン&ガーデン Vol.67

雑木のある庭について、今発売のガーデン&ガーデンさんでアドバイスさせていただいております。

巻頭のガーデンピープルというコーナーでは新潟の仕事でも、昨年のバラショウでもご一緒させていただけたピースオブマインドの加藤さん特集となっております。

読んでいただけると幸いです。

 

みどりのゆび

アトリエ朴の仕事は、植物のある空間で心豊かに過ごしてもらう事。

自分たちも、ゆとりをもって、自然に感動したり、驚いたりしながら

心を豊かに過ごしたい。

やっぱり“チト”はすごい!

自動水やり機について

株元にじっくりじんわりソークホース

植物が水切れで枯れてしまう季節といえば夏をイメージしますが、雨が少なく風の吹き荒れるこの季節も気を付けたい季節です。今日は水やりのアシストになるよう、タイマーの設置作業を行ってきました。タイマーについては水切れで枯れるというリスクを回避するものだと思います。計画としてははじめの1日1回という水やりから、2日に1回、3日に1回と少しづつ減らしていきたいとおもっています。(あげる量はしっかり)

水切れで枯れるリスクも回避したいけど、良い根も作って欲しいと思っています。そのためには乾いた状態も必要です。大学生の子供に毎日2千円お小遣いあげつづけていたら子供が飢え死にするリスクは回避できますが、バイトなどを頑張る気持ちも無くなってしまうかもしれません。 へんな例え。

便利な道具だけど、使い方は慎重に、様子を見ながらが良いと思います。南向き、風が強い、移植したて、根が弱い、山採り掘りたて、土の保水性、そして植えてからの経過時間・・・色々条件と状態を考えながらやめるときはやめる、例えば梅雨前にやめるなどの判断も必要かな・・・と思います。

ピラミッド型のフレーム

また新しい物も作らせていただきました。植栽の中に入っているピラミッド型のフレーム。これはいったい何でしょう?

ミニミニテント!

実はキャンプのようなお庭のコンセプトに合わせて小さなテントを作りました。既存の大きな石を岩山に見立てて、樹木を山に見立てて、テントはそこに人が居るあたたかさを演出します。中にライトを忍ばせて、ぽわっとあかりが広がる作戦です。今日はライトの設置までは行きませんでしたが設置したら、どんな感じになるか夜が楽しみです。

これからのガーデン・これからのアトリエ朴

大好きだったガーデンカフェ

時代が平成から令和へと移り変わります。平成はまさしく変化の時代だったように思います。私が中学生のころ、MSXというパソコンに、雑誌に載っているプログラムを一生懸命打って遊んでいて、高校の情報処理科ではフォートランというプログラム言語を習っていて、習っている最中にwindowsが出てきてフォートランはほぼ意味がなくなり・・・今ではAIが凄く現実になってきました。あのころの『未來』が確実に今やってきています。

ガーデン業界は関係なさそうですが、人の幸福感や心理が変わってくればガーデンも変化が求められてくるのではないでしょうか?昔は棚にCDを綺麗に飾って所有欲も満たしていましたが、今音楽は所有する時代ではなく、権利を得て聴きたい音楽を自由に聴くという時代です。車もシェアで充分という人もいると思います。癒しの空間はどうでしょう?土地も庭造りもお金かかるのにここだけ別というわけには行かないのではないでしょうか?スターバックが休日混むのは空間を気分で借りているのかもしれません。昔作らせていただいたガーデンカフェのように半公共的なガーデンスペースが求められて来る気がします。

令和のガーデン事情も良い方向に持っていきたいところです。所有よりも、人との関わりとかの方が大切で、体験というワークショップとか、人が集まるイベントはもっと重要になってくると思います。そして人には木々との、自然との時間も必要って思います。そうゆうスペースづくりにもどんどん関わって行きたい。

アトリエ朴もきっと変化していきます。ステップアップなのか、ダウンなのかわからないけど得意分野とか冷静に見つめ直して自分に出来て社会に喜んでいただけることをきちんと前向きに整理して行きたいと思っています。

「令和」 ら行で始まる頭が意外でしたが感覚的に悪くないと思います。何か凛とした空気感を感じます。

Post&Rail

うらやましい借景

ポスト&レールって意外と聞きなれない言葉ですよね?ポストは“柱”で、レールは“横桟”みたいな感じでしょうか。フェンス程がっつり面をカバーしないシンプルな物。洋書などでは良く出てくる物なんです。どんな時に使うかというと・・・圧迫感を出したくない時、目隠しをしないで場を良い意味で共有した雰囲気を出しながら、最低限のプライバシーラインをそっと主張しておく時。先日作らせていただいた土留めとポスト&レール。縦の樹木の借景にそっと横のラインが入る事で隣の土地の見え方まで良くなりました。それにしてもこの借景は羨ましい。ワイルドフラワーのタネ蒔きたいですね。

テクスチャと、素材はこんな感じ

 

ポスト&レールはたまーに使っています。ちなみに、カントリーテイストの牧場柵みたいなのもポスト&レールのつくりが多いですよね。あれは、100Mとか境界が長すぎて、まともに作ったらえらいコストかかるから、抜いたつくりにする。コスト面ももちろんメリットありますね。

右手前もポスト&レール

今日、最後の放送のあった趣味の園芸の解決ガーデンマスターでもこの通り、右の手前にさらりと入れる事で、さりげなく「ここから先はプライベートゾーン」みたいな主張をしています。でも同時に、樹木や草の縦ラインとポスト&レールの横のラインが良い絡みを見せてくれるんですよね。太さや、材質などでも表情はかわりますね。

sin cos tan

三角地に物置計画

 

先日作らせていただいたお庭も、今デザイン進めさせていただいているお庭の中だけでも3軒ほど敷地の都合で“三角”になる部分がありました。室内で三角スペースがあると(あんまり無いか?)困ってしまうけど、お庭の場合は植栽にとって、都合の良いエリアの場合が多いです。だから三角地を見るとむしろ「おっ♪」って思います。

先日のお庭では、植栽ではなく収納スペースであり、敷地の背景としてのシェッドスペースとなりました。でも、けっこう計算が大変だったり、圧倒的に四角いシェッドや小屋を見慣れているせいで、サイズ感覚が見る角度によって、すごく小さく見えたりすごく大きく見えたりしました。

正面から見るとすごく大きい。実は1.6㎡程のシェッド。

絶対読んでいる人いないでしょうけど、もし中学生がこのブログを読んでいて、「sinサイン cosコサイン tanタンジェント」なんて覚えても社会で使う機会ねえだろって思っている人が居るとしたら、「三角関数めちゃくちゃ大事だぜ」ってアドバイスしたいです 。でも計算は三角関数の便利な計算サイトとかあるから、どこを求めるには、どこを優先して決めるかとか、理屈だけ覚えれば良いとは思います!