接点空間

重厚な御影石と樹脂木のデッキ

今つくらせていただいているお庭でも、前の現場でもいつもついてまわる調和の課題があって、それは「新しい物と古い物」「重い物と軽い物」「和と洋」など異なる物がぶつかる接点空間の馴染ませ方。こんな時、お庭の利点として、「植物」というジョーカーがある事はとても救いだと思う。嬉しい事に、草にはあまり「新しい・古い」を感じる事が無い。だから新しい物の傍にキチジョウソウが生えていても馴染むし、古い物の傍でも似合う。という事は、間に入れたらふたつを馴染ませてくれる。和と洋でも同じで、緑は和でも洋でも似合うから、間に置いたら馴染ませてくれる。

とは言え、なんでもかんでも似合うかというと、洋風の構造物の隣に、玉散らしのマキはさすがに似合わないし、真新しいデッキの傍でも700年物のオリーブは植え場所を選ぶかもしれない。

とは言え、デッキも一年すれば真新しさは薄れ、(ポリフェノールが抜けて褐色に)このオリーブの幹肌とも調和してくるかもしれない。

とは言え、とは言えって馴染む物、美しく見えるものを追い続けるのも庭の楽しみですね。

Eテレ・趣味の園芸 ~解決ガーデンマスター~

奥にいるのは“ナビゲーター三上君!”

昨日、Eテレ、趣味の園芸の解決ガーデンマスター収録が行われました。感想は・・・とにかく“ほっ”としました。今年インフルエンザにかかっていない事が、ちょうど収録日に来るんじゃね??みたいな嫌な予感があったのと、実際3日程前から口内炎ができはじめたり、身体がぎしぎしと風邪の前兆になっていたのでびくびくしていましたが、とりあえず無事に終わってホッとしました。

今回の依頼者は和モダンの庭にしたいというお話で、あるものを利用したりしながら植栽とフェンスでリガーデンした感じです。私は、国のテイストにこだわりをあまり持たずに庭を考える事が多いので、その部分で表現の難しさは感じました。例えば、モミジを使ったから和の庭とか、バラを使ったからイングリッシュガーデンという話も違うし、園芸、植物の番組で短い言葉で精神論を話す事も求められていないのはわかっていて、これは今回の依頼者や、視聴者が空間を見てどう感じていただけるかがある意味全てだなあ・・・と。

もう一つ大切な事は予算への考え方。お庭づくりを生業にしているけど、DIYでお庭をつくる人の事を大好きな私は、趣味の園芸のスタンスが好きです。今回番組内で紹介される予算は確か、18万ぐらいです。でも、この価格の中に人件費は含まれていません。本当の「材料費」です。実際にご依頼者の方がご自身でも植えたり、DIYの価格です。前準備部分として、木材のカットや防腐剤の塗布、カンナがけなどスタッフが正月休み返上で番組のDIYサポートとして、じっくり進めてくれました。ライトの制作などもいわゆる鉄の値段。なので、仕事であれば通常この辺りの現場以外の加工代も全て必要になります。でも、逆に言えばDIYでお庭をつくろうと思えば、全て自分で行うと番組のような感じで材料代と自分の身体でお庭づくり可能です!伝えたい事の一つとして、①既製品を使うと選択肢が多く想像もしやすく、きれいにいく。②木材や、石といった「素材」から手をかけてつくると材料費は抑えられて、自分で色々細かいところにこだわれる。③あるものを使うとコストが抑えられてアイディアやオリジナリティが出やすい。などなど、それぞれにメリットがあります。今回の収録は②と③のミックスのような考え方でした。

プロに頼んでも、ハーフビルドでも、全て自分で作ってもいいから番組きっかけでお庭を楽しむ人が1人でも増えてくれたら今回の仕事行った意味があるなあ。。。と嬉しく思えます。

余談ですが、三上君の好青年ぶりも、仕事への取り組み方も、相変わらずお世辞抜きでリスペクトです。はじめて逢った弊社スタッフも、すっかり魅了されていたみたい!?

変更後のお庭

ナチュラリスティックな植栽

ピィト・アゥドルフさんのドキュメンタリー上映会

昨日の午後、横浜へ勉強に行ってきました。上映会という形でしたが、ニューヨークの廃線を利用した“ハイライン”の植栽デザイン等を行ったピィト・アゥドルフさん(世界的にもっとも関心を集めるガーデンデザイナー)の言葉の数々を聞いてきました。自然の中へ入っていったときに感じる“美しい!”という感じを表現したい。と言っていました。人工美をつくる事ももちろんあるけど、この言葉は庭をつくる人なら多くの人が思うこと。ここまではそんなに変わらない。

でも、圧倒的な美しい庭の理由は、自然を真似するのではなく、美しさにピントをぐっと合わせて、自然を抽象化しているところかと感じました。言葉としては、自然を作っているのではなく、“自然の中で見たいと思う景色をつくっている”そうおっしゃっていました。

自然の中で見つける花の群集も美しいと思います。でも、本当の美しさを追求していくとシードヘッドのような枯れ行くものの色が落ちてフォルムが強調された姿や庭が秋に茶色くなって調和していく姿、これも本当に“美しい”。この辺りの美しさの見せ方、ピィトさんは、美しさを観察する名人だと感じました。

また、仕事の進め方に関しては、ヨーロッパと日本の違いとして、日本で“ヘッドガーデナー”と名乗る人が今何人いるのだろう??と、考えてしまいました。良い庭を育てるにはこの役割の重要性を感じます。庭が増えて、学ぶ場所が増えて、日本にもこのスキルを持った人を増やすことが大切だなぁと思いました。

そして、嬉しかったのは、八王子でボランティアさん達と育てている「道の駅滝山のナチュラルガーデン」。ここのボランティアガーデナーの方々もこの映画を見に来てくれました。ピィトさんの庭をみて真似したい美しさなど、色々話し合って来年、再来年とどんどんきれいに進化させたいと思います。

滝山ナチュラルガーデン2年目

 

大きな公園とか、空いた土地を使って、花以外の美しさにピントを合わせた庭をどんどんつくりたいなあ。上映中、気持ちがそわそわしてしまいました。近いと嬉しいけど広い庭、広い空き地ある方、民間事業として有料公園をつくる、ガーデンプロジェクトはじめませんか?(少しの黒字と多くの笑顔をつくれる気がします)

考えて行動する?行動してから考える?

bird cage light

「考えてから行動する?行動してから考える?」

効率という軸で考えると、内容によってどっちが良いか違って来ると思う。

小屋を作るなどの作業はしっかり考えて模型や図面があった方が木材の切断など下ごしらえの同じ作業をまとめて行えるので効率が良いはず。

でも、真っ直ぐのアプローチと角度のついたアプローチのぶつかる部分、間に入れる石の角度などは、三角関数で計算するよりも現地で当てて線を描いた方が早いかもしれない。

植物を植える時も、カラースキーム(色彩計画)を行ってから植えた方が失敗は少なくなる。

でも基本計画として色彩計画があっても、植栽にも三角の石的な部分は多々存在し、試しに置いてみる事で花の色だけでなく、葉の色、はたまた形や質感の相性まで含めて、よりジャッジしやすくなる。

デザインの世界ではこの試した数が蓄積された引き出しとなり、経験と呼ばれる強みになっていくのだと思う。悩んだら試す事、そしてその試しを経験に変える事が大切と思う。

写真のように鳥かごでライトをつくる場合、どんな形の鳥かごにどんなライトを入れて、どんな風に植えるとどう見えるのか・・・あまりやったことない事に関しては、想像と実際の見え方をどちらも行ったり来たり確認できるように、試作を作ってみる。

 

そしてアトリエ朴の欠点は、考えて作ったものを定番化して売る努力をするよりも、次の新しい物の試作に入ってしまうところ。

 

知ってる。

美しい年のはじまりはじまり。

新しい年の仕事が始まりました。

休み馴れていないので嬉しいです。

仕事は始まりましたが、今日はアクセルゆるめに昼休みも20分ほど長く。

 

何をしていたかというと、事務所の椅子を外のデッキに持ち出して、日向ぼっこ。

ゴルフや釣りが楽しいのは、自然に身を置けるからと聞いたことありますが、

今日は、ゴルフも釣りもしないで、なんならスマホすら見ないで日向ぼっこしていました。

あの竹のあたりに鳥がいるな・・・とか、

夏はこうしてると顔の前を早い虫が横切ったりするのに、この季節はいても雪虫みたいなおっそい虫だけでいいなあとか。

庭の使い方をあれこれ考えてきたこの頃、今日噛みしめたのは

「日向ぼっこって最強だな。」

何もしない分、自然の一部になった感が強い。

ぼんやりとしながら、ふと目の前の樹々達を「美しいな」って思ったとき、美しいと、きれいの違いを、尊敬する上司が上司なりの解釈で、20年前に話してくれたを思い出していました。きれいだという感想はそこで終わる。美しいと感じた時は「なぜ美しいのかまで考える」と。きれいは外見的なすぐに理由がわかる事が多く、美しいには内面的な見えない部分や気づきにくい理由まで含めた深さのある事なんだろうなあと感じました。女性でもそうなのかな?歳を重ねた人の方が綺麗な人より美しい人が多い気がする。

日向ぼっこの良さや、昔の言葉を想いだす。

歳を重ねて人生の終盤に差し掛かってきた証拠かな?    良い意味で。

 

 

2018年もありがとうございました

new ハンモックポール

気持ちはまだ秋ですが、いつの間にか2018年も終わろうとしているようです。365日という時間はうかうかしているとあっという間のようでもあり、日々を大切にすると結構色々できたり、不思議なくくりですね。振り返ると、何年も前のような気がする事も今年の2月の出来事だったり、目まぐるしく様々な事があったように思います。そんな中この一年、日々の仕事でたくさんワクワクできた事はミッションをいただけるお客様をはじめ、お庭をつくるというプロジェクトを一緒に進めてくれる仲間やスタッフに感謝しかありません。

水栓付き!

来年は今年の後半同様に「使う庭」をテーマに庭にいる時間が自然と長くなるような心地よい、楽しい提案を心がけ、ひとつひとつ丁寧に楽しくお庭を作っていけたらと思います。

2019年、皆様にとって良い年となりますようお祈り申し上げます。

人・庭・小屋

荒材は塗装だけでも大変!

今年の春過ぎたあたりから打ち合わせに「小屋」というワードがたびたび出てきました。これはある意味嬉しい事です。お庭って「家」と比べて様々な価値観があると思うんです。だって庭の無い家だってたっくさん成立しているわけですから、ある意味無くてもいい空間なんです。でも、住人にとって価値ある空間になっていれば人生を豊かにしてくれる場所でもあります。あたりまえだけど、人の数だけ価値観があり、趣味も生き方も、大切な物も、大切な時間も人それぞれ。

塗装よりマスキングが大変?

何が言いたいかって、右向け右ではなくて趣味嗜好、ライフスタイルが自分の居場所に表現できていた方が豊かになる。そして、その価値観が表れやすいのが「小屋」なんじゃないかって。プラスアルファの空間だからこそ、趣味の空間にできる! イギリスでは1000ポンドの賞金が出る「小屋コンテスト」が開催されているらしいです。きっとこれは「小屋コンテスト」でありながら、ライフスタイルコンテストであり、幸せの価値観コンテストなんだろうなって思う。あんな暮らし方いいねって「憧れ」が生まれ、「幸せ」も増えていく。日本でもこれからの本当の豊かさを追う意味でも「小屋のある庭」コンテストを開催して欲しい、っていうかできないかな? ある程度コンセプトとアイディア勝負になるように小屋の材料費30万以内とか縛りを設けてやったら面白い作品、提案たくさん出そう!誰か15組に小屋の制作補助金30万円と、賞金の500万円くらいで、1000万くらい?用意できる人いないかな?アウトドアの企業さんとかぜひ。メリットは、人々の幸せをつくるきっかけが作れる事?

ガーデナーでイラストレーターの大野八生さんの使われている小屋

 

色々調べるために展示場もまわりましたが、キットでもだいぶ面白い小屋ありますね。写真のサンハウスは、高広木材さんが輸入されている小屋で、会社の前に小さなお庭があり、小さくても深みがあって、木の管理の仕方とかも凄く共感が持てたので、どなたの管理か尋ねたら、著名な大野さんの管理でした。凄く素敵な空間でした。小屋の中もリアルに庭の手入れ道具などがあり、良い時間が過ごせそうな、豊かな空間でした。

人の価値観を抽象化したような存在が小屋であり、庭も様式にとらわれず「人」ありきで豊かな空間であって欲しい。この先、庭に小屋が増えて、織物する人もいれば、革細工する人もいたり、小説家の仕事部屋だったとしても面白い。小屋や庭がいろんな豊かな時間を感じる象徴になればと感じます。来年は5~10個ぐらい小屋の制作に携わりたいな!

 

night garden.

光の実験

意識が変わったのは事務所を森に引っ越しさせてもらってからだと思います。昔は、ガーデンライトよりランタンとかキャンドルの方がロマンチックに感じて?好きでした。ところが最近は二軒に一回はガーデンライトを提案させていただいている気がします。森は電気が無いと本当に真っ暗。そして電気があちこちに着き始めるとなんか安心感が生まれて良い感じになるんです。そして最近はLEDなども性能があがり安くて雰囲気良くて安心な製品が増えた事も追い風です。そして勝手な自分の成功比率、自然85%人工物15%の景色づくりでも、植栽の中にライトのガワはちょうどよい主張加減。和の美しい庭の灯篭みたいな感じ。実は今お伺いさせていただいているお庭も、1.2.3.4.5?5個のライティングで夜が楽しみな庭になる予定です。最近では下手したら冬のガーデンは夜がメインなのかなって思うぐらいです。落葉樹の幹や枝のラインも美しいって夜の影の方が気づきやすい気がします。

穴のあけ方試行錯誤

鉄板もレーザー加工できるので、ライトのシェードを模索中ですが、まずは紙で光の出方をチェック。アップライト的に樹木の葉を照らして欲しいけど、上から見てまぶしすぎてもちょっと嫌だ。そんなこんなで、試行錯誤は続きます。先日作ったハンモック用ポール(ライト・水栓付)は格好良くできたけど、今回はあんまり洋風に見せたくないシーンで使うものを考えています。そう枝豆庵で渋く光るようなもの。

お問合せいただけている方をお待たせしてしまう傾向にあり、心苦しい日々で気づけば今年もあと2週間。着実に仕事も進んでいるけど、お待たせ具合も申し訳ない想いでいっぱいです。ただ、変なあわて方をしないよう、ひとつひとつ良い空間作っていけるよう進めてまいります。

ポスト・インターフォン・表札付き門扉

ポスト・インターフォン・表札付き門扉

「機能門柱」って言葉聞いた事ありますか?昔は家を塀で囲って、塀にインターフォンやら表札やら付けて、門扉がある。っていうエクステリアが多かったですが、最近は囲わずにオープンなスタイルが増えていますよね。玄関ドアの機能の向上やらコストやらスタイルの変化やらいろいろな事があるのですが、そういったオープンの際に、門扉も意味をなさないので、柱を建てて、そこに表札やインターフォン、ポストなどの「機能」を集約するものです。

今回は旗竿地といった条件の間口でも立派な建物に似合う大き目の門扉を入れたかったので、親子門扉の「子」の方に機能を持たせるスタイルをデザインさせていただきました。施主様のアイディアで、ポストのボックスで中に開きにくい「子」は外に開く作りです。これって結構すごい。

生活に「庭」があると豊かになれると思っています。そしてアプローチでありながら、ここは施主様の大切なお庭。はじめから終わりまで、ずっとそのことを考えていました。四季の移ろい、新芽の喜び、結実。。心躍る要素は庭の中にたくさんあります。リビングの前だと、気付いたら1ヶ月庭に出てないって事もあるかもしれないけど、この庭は毎日必ず通るというメリットさえあります。今後生活の中で、ふと植物の変化に気づいて笑顔になってくれたら本当にうれしい。

アプローチ<ガーデン空間

今回の門扉製作を行ってくれたのはイヌイフュージョンさん。以前、鉄で大変な思いをしてバラを作って、それをあっさり「あげますよ」ってくれた、スキル向上のためにあんな大変な物作っていたのか・・・・って驚かせてくれた熱い職人さんのいる会社。

重い扉を支える地下の技術にも注目

国際バラとガーデニングショーのおわり

2014年にデザイン・制作を担った特別企画「赤毛のアンの庭」

すでにSNS等で情報として、ご存知の方も多いと思いますが、国際バラとガーデニングショウが終わりました。20年で幕引きという形です。始まったころ私は庭の仕事はしていませんでした。植物の仕事をしています。少しして、仕事の絡みもあるので見に行ったりしたときに、コンテストガーデンで素敵なお庭に出逢います。ラッキーなことにそこにデザイナーの方がいて、色々教えてくれました。オリジナル製品の材料やノウハウ迄教えてくれました。

普通なら企業秘密にするところを、なんでキラキラした表情で教えてくれるんだろう??そのデザイナーの懐の大きさでもあり、ものづくり業界の懐の大きさでもあると思うのですが、驚きと共にあこがれが生まれました。

その1年後、あろうことか、花屋に毛が生えたぐらいだったのに、勢いで自分もコンテストガーデンに参加してしまいます。

はじめてドームに作った作品

結果は・・・惨敗?当たり前? 参加賞みたいなものです。

その後作品を作っていくことで、自分の好みと、好きと言ってくれる人がある程度いる雰囲気の接点を探すべく、幾度とチャレンジします。その中で美しいとか、わかりにくいとか、広く見えるとか、ストーリーがあるとか、テイストがどうとか、色々学びました。

自分の好みはグレイッシュトーンでした

仕事で付き合いのできる仲間との出会いもここが多かったし、この会場で先輩たちとの交流が持てました。まだまだひよっこですが、たぶん自分の人生を語る上でここ無しでは語れないと思います。(転職のきっかけでもありましたしね)

念願の国土交通大臣賞(大賞!)

力を抜いて挑めた作品では仲間の協力もあり、大賞を受賞することができました。連続テレビドラマ小説のさなかに、赤毛のアンの庭もつくり、、、、

今年のワークショップ会場にもできた作品

 

今年は作品づくりと共に、ワークショップの企画や、コンテストガーデンの審査員も務めさせていただきました。

お庭を好きになる人、植物を好きになる人を増やしたいって思いをぶつける良い場所でしたが、今年で終わりとなりました。

 

色々な出会いを提供してくれた場所なので、感慨深いものもありますが、不思議と後ろ向きな思いはあまりありません。

業界として何か次のステップに行くきっかけのような気もするし、何より毎日の仕事の中で残るお庭を作らせていただいているので、これを見てうちもお庭に木を植えたいとか、ベンチ置いてみようかなとか思ってくれる人が増えれば凄くやりがいのある仕事、毎日の使い方として幸せに思います。そうなるよう日々頑張って行きたいと思っています。

国際バラとガーデニングショウを作ってこられた皆様、1週間だけの展示のために300万とか自腹を切りながらお庭を作り、展示されてきた皆様、販売で盛り上げてくれた皆様、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。次は若い人たちに、植物の良さをしってもらうための活動?具体的にみんなで考えたいですね!

アイデンティティ

昨日は、お庭のビフォアー、アフター的な番組の収録がありましたが、収録チームの皆様を困らせてしまいました。

私は、昔からどもりというか、吃音で特に特定の音をうまく発せなくなってしまう事があります。昨日は趣(おもむき)といった言葉の最初の“お”がどうしもうまく出ないのです。ヤバイ、ヤバイと思えば思うほどその言葉になる前に力んでしまい、なおさら出なくなってしまいます。普段の会話では普通に言える事の方が多いのですが、心理的な事も影響するのかもしれません。

小学生の時、国語の音読の順番が回ってくるのがすごく嫌でした。教室の前から二番目の廊下側の端の席。ここで、ずっと音が出ずに苦しんだ記憶もふっと思い出された日でした。

でも、その時と違う事は、今私は、うまく話す事を期待されてここにいるわけではなく、視聴者が参考になるようなアイディアやお庭の考え方を提供し、住む方を番組に頼んで良かったと笑顔にするために呼んでいただいている。そのことに全力で挑もう!

不完全な自分の事も受け入れて、もっと愛せるように自分の事も驚かせるようなプランを考えられるよう、自分の価値を示せるよう、頑張ります。

ハンモックポール試作その2

レーザーカットの特注パーツ

先日のハンモックポールは試作が形になってきたところで、サイズを出してレーザーカットしたパーツを製作。こんなのがいっぱい。これだけでもなんかいい。

アイアン職人さん達との情報交換

ものづくりの中でも、鉄を扱っている人はとにかく気持ちが熱い!メイクさんのワークショップに先日参加しました。技術など教えてもらう以上に、純粋にモノづくりに向かう熱さが伝わりました。鉄と同じように熱って伝わりますね。この日面白かった話は、鉄って熱して叩いて形を作るけど、熱する前にハンマーでたたくだけでもどんどん熱くなって、鉄職人のコンテストでは、実際の作業前にデモンストレーション的に?鉄とハンマーだけで煙草に火をつけるそう!?驚き!

そんなこんなで・・・

ハンモックポール(ライト付)

森に似合うハンモックポールライトです。夜のデッキもいい感じ。ここでコーヒー飲んで思う事は、いつもここの写真撮っているけど、ここの良さは写真だけじゃ絶対伝わらない。なぜなら今、ここにいると、何千、何万って虫達が鳴いている。なのに雑多な不協和音ではなく心地よい自然の音。風の音も、枝が折れて落ちる音も全て。緑や自然の心地よさって目だけじゃなく五感で感じるものなんだなって珈琲飲みながら思う秋の夜でした。タイトルとは裏腹に、鉄職人の話に飛び、ハンモックポールと関係ない着地点。実にアトリエ朴のブログらしい。