へそのした

樹木の頭はどこだと思いますか?最初に断っておくと、質問した私はわかっていません。とてもここって決めずらい事だけど、もし、樹木の絵を描いて、目や口を付けるとしたらどこに描きますか?恐らく大抵の人が根元から2Mくらいまでにつけるのではないでしょうか。仮に高所作業車が使える状態で隣に停まっていたとしてもです。枝先などには付けないですよね。だからきっと樹木の頭はその辺りだと思うんです。要はタコと一緒です。

だからかわかりませんが、私は木の根元フェチです。この辺りから樹の強い意志みたいなものが溢れている気がするんです。そこには、その環境で何年も何十年も何百年もの間に刻まれた一朝一夕ではできない造形美があります。

精悍なおじいちゃんの、魅力的なおばあちゃんの顔のしわを見ているような奥深さ。これは家では味わえないどこか田舎などに遊びに行った時の方がより良い”根元の美”に出逢えるものだと思います。

しかし!これに似た趣が多肉にはありました。昨日多肉が好きなお客様のお宅へお邪魔していましたが、またまたテンション上がってカメラを構え続けてしまいました。

やばくないですか?これ実際には醤油さしぐらいのサイズしかないんですよ!?

なのにこの “趣” “深さ” そりゃあ多肉植物人気が出るわけだ。愛らしい入口だけでなく、植物としての奥深さ、環境を間違えなければローメンテナンス。

そして、この個性だからこそ、「どんな器が似合うか?」といった組み合わせを考える楽しさもありますね。普段多肉を眺めて楽しんで、旅先で大木の根元の写真を撮ろう!