フェンスであがる空間の価値

庭に限らず、空間としてその場所でできる事を考えた際には「人目」を意識する場所かそうでないかは大きな違いがあります。

以前、アトリエ朴の事務所があった場所は周りが“畑”でした。

今いる場所は、道路から奥まっていて、ほとんど人目を気にすることがなく、時々人が遠くで通るだけで一瞬ドキッとしてしまうくらい静かな場所です。

前の事務所の周りの畑に来ていた人たちももちろん、良い方ばかりでしたが、今と比べると外で過ごす時間に大きな差があります。

やはりプライベート空間になることで、ノートパソコンで外で仕事をする気になったり、空間としてまるで違う場所になるんです。

なので、お庭の場合も、ご近所さんが良い方かどうかではなくて、プライベート空間かどうか?で大きく価値や役割がかわってきます。

庭を作る要素として、フェンスや目隠しとなる樹木の役割は大きいと思います。また、写真のように、フェンスで背景を整理することで、樹木の枝ぶりや、葉の形まで浮かび上がって木の魅力が増す感じがあります。

先日伺ったお客様のお庭では、フェンスやテラス、アプローチもつくらせていただきました。アプローチはモダンな印象を少し強くするために、いつもとは違うレンガの並べ方となっています。並べ方ひとつでも表情は変わりますね!