庭は自由で、時々遊び心を持った事をやらせていただける事があります。昨年11月末辺りから、試作を作ったり少しづつ皆でコツコツ進めてきたプロジェクト。いよいよ準備も追い込みに差し掛かってきました。遊び心がある内容は、心が躍るけど同時に縮み上がるという不思議な気持ち。小説は、1%の嘘と、99%のリアリティで面白さを出すと聞いたことがあります。中学生の頃好きだった「赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズ」。これは猫が事件を解決するという1%の嘘をその他は徹底してリアルに書く事で面白くしています。猫が事件を解決して、犯人も空を飛んで、刑事がタイムスリップし始めたら面白さが消えてしまいます。99%のリアルが1%の嘘を際立たせるらしいです。
空間の遊び心も、全て遊んではただのやんちゃな空間になってしまう。 遊び心を“アリだな”って思ってもらうには見た目の完成度が必要、慎重に慎重にという気持ちです。まして遊び心の空間は大抵の場合、はじめてのチャレンジが多く、やってみないとわからない事もあります。
昔ガーデンショーでインダストリアル的な格好良さを求めて、エキスパンドメタルという素材をフェンスに使ったら、動物園にしか見えなかったり。。。。だから、怖がる気持ちも大切で、どちらかというと躍る心を抑制しながら、怖がる気持ちを前面に出して作業を進めています。今はもっともっと怖がろう。