眺める庭

昔の庭園は、観賞庭園で、だいたいが客間からの眺めを重視して作られていたそう。今は観賞目的もあるけど実用性が求められてきている。

じゃあ、観賞目的だけで見た目重視で作れたら今より簡単かというと、逆に難しい部分もあると思う。

水槽や、火や波はなぜだかずっと見ていられるけど、動かない景色はずっとは眺めていられない。きっと1分もすれば飽きてしまう。

それを、客間からの眺め、つまりはステータス的な役目も果たすモノが庭だったという事は、いろんな工夫があったと思う。

流れもその一つだし、江戸時代の造園の本に書かれている手法に「灯障りの木」という役木のテクニックが書かれていて、これは灯篭の傍に木を植えなさいと言うもの。そしてその木は松みたいに硬い木ではなく、ヤマブキなどやわらかい枝を持つもの。つまり、風でそよぐと、灯りが映す“影”も揺らぐものを植えなさいという事。

シンプル故に奥深く、こんな粋な計らいは、灯篭がガーデンライトに変わろうとも真似できるテクニックで、どんどん真似していくつもりです。

バタフライガーデンしかり、鳥を呼ぶ庭しかり、眺めを考えるという事は、動きを考えるという事なのかもしれないですね。