“センス”の磨き方

アルボマルギナータの白斑と銅葉は相性抜群

ここ最近、セミナーの内容をスライドで用意するというデスクワークに追われています。一年草とは・・・みたいな知識はまさに覚える話だし、見せ方の「控え」や「障り」等の手法も比較的説明して理解しやすい部分だと思います。自分も聞いた時になんの疑問もなく受け入れられました。でも、「知識」「手法」ではない部分の「センス」の話って結構論理的に話しにくいですね。「これとこれは隣に置くとなんか素敵でしょ?」みたいな・・・・。

でもそんな時、ガーデンショーの作品を見ながら話をしてくれていた先輩である栃木の徳原先生の言葉を思い出しました。それは、「ニューサイランのような線状の植物は他の丸い葉に比べてフォルムがアクセントになる。だから美しい。」と。聞いた時は、うん、知ってる。と思いましたが、このあと作品を見ながら「だから、こんな風にニューサイランの周りに低木を植えてしまうとフォルムがわかりづらくなって美しさが引き出せないんだよ。」って。おお!なるほど、ダメ出しはきっと聞く方は嫌だけど、「何か変」とかじゃなくて、こんな論理的な勉強になるダメ出しは素晴らしい!と思いました。

つまり、センスを磨くにはその植物の魅力をしっかり理解してあげて、コンセプトに対してセレクトしてあげる、魅力を理解して組み合わせを考える、を高める事だと思います。それはつまり美しさを知る事。魅力を知る事だと感じました。これは、自分自身のこれからの庭、作品作りにも生徒さんへ論理的に話すためにも必要な要素なので、美しいと感じたらできるだけ写真を撮ろう!そして美しさの理由を言葉にしてみようと先日決めました。

と、いうわけでatelierbokuひっそりと Instagram はじめました。魅力を理解するって洋服にしても舞台や映画のキャスティングにしても、人付き合いにおいても、とっても大切な事だろうなと思います。この試みはきっと3年後ぐらいから芽がでると思っています。  

たねダンゴはもう芽がでた ^^

ちなみに先月作ったたねダンゴも芽がでましたが、この写真を見て、「土ってきれい!」と特に左の方を見て思いました。美しさの分析の練習をすると、同じような茶色の集まりでありながら、少しづつ色味が異なる美しさや、乾いた色から湿った色へのグラデーションが美しく見えるんだろうな・・あとは、まさしくアースカラーの安心感かな。

分析力45点。